「なぜ自転車が発明される時期はこんなにも遅かったのか」をエンジニアが考察
乗り物の歴史において現代の自転車は1800年代後半、蒸気自動車の発明後に生まれました。「自動車に比べて単純な仕組みの自転車は、もっと早い時期に生まれていてもよかったのでは?」という疑問についてエンジニアのJason Crawfordさんが考察しています。
また17世紀に活躍した数学者のJacques Ozana氏も「馬なしの人力で動く乗り物」が風や蒸気のようなリソースを必要とせず、どこにでも行け、かつ運動もできて健康的だとつづっています。実際に馬車をモデルとして人力駆動の乗り物を作ろうとした人も存在し、1774年のロンドンジャーナルには時速6マイル(約10km)の乗り物が作られた記録があるほか、フランス人発明家のJean-Pierre Blanchard氏もパリからベルサイユまでの数十kmを走る乗り物について記録しています。
自転車発明の歴史が大きく動いたのは、Karl von Drais氏が「馬車をまねる」というこれまでの方向性を大きく変えた時です。Drais氏は貴族であり、森林の管理人という地位を持った人物であり、発明に情熱を注ぐだけの十分な時間を持っていました。1813年までDrais氏はそれまでの発明者と同じく四輪駆動の乗り物を作っていましたが、1817年に鉄のタイヤと木のフレームでできた「Laufmaschine(ドライジーネ)」という自転車の原型を作りだします。
その後、ホイールとペダルを分離させ、チェーンやクランクをつけたデザインの自転車がジョン・ケンプ・スターレー氏によって1885年に発明されます。また、ダンロップの創始者であるジョン・ボイド・ダンロップ氏が空気入りのチューブタイヤを発明したことで、1888年にようやく現代自転車が完成したわけです。
そしてもう1つ、Crawfordさんが強調している事実は、「1400年代まで誰も人力車について誰も考えなかったのはなぜなのか?」という点について。1300年代には既に時計職人が存在し、古代ローマ人は水車や収穫マシンを作り出しました。古代ギリシア人はアンティキティラ島の機械という歯車式機械を作っており、タイヤやチェーンがないにしても、なぜ誰も自転車の実験にすら至らなかったのか?というのがCrawfordさんの投げかける疑問です。
これに関し、Crawfordさんは「発明における経済的要因と文化的要因」について述べています。つまり、発明を生み出すには、発明を生み出すための研究開発に対する文化全体の支援が必要であるということ。自転車の原型を作り出したKarl von Drais氏は余暇を持つ男爵でした。また当時の研究者の多くは、貴族か、貴族でなくとも裕福な人々でした。このように経済的・時間的な余裕のある人々が余暇として情熱を注ぐことによって、発明は生まれたわけです。
この記事のタイトルとURLをコピーする2019年07月17日 19時00分00秒 in 乗り物, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Engineer considered 'Why was it so late ….
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