【『風の又三郎』で伝えたかったことを考察】あらすじ内容を簡単に要約【「どっどど」の意味の解説も】
「『風の又三郎』で伝えたかったことは何だったのか?」 参考文献を元に考察しました。 なお、あらすじ内容も簡単に要約したうえで、「どっどど」の意味についてもご紹介させていただきました。
三十七歳で亡くなるまでに、「グスコーブドリの伝記」、「セロひきのゴーシュ」など、数多くの作品を残した。
しかし生前に刊行されたのは、詩集『 春 はる と 修 しゅ 羅 ら 』と、「イーハトヴ童話」の副題がついた童話集『注文の多い料理店』という、二作品のみだった。
なお「イーハトヴ」とは賢治の造語で、岩手県のこと。
有名な詩「雨ニモマケズ」は、賢治の死後、手帳から発見された。
(『もう一度読みたい 教科書の泣ける名作』38ページ 宮沢賢治 より)
生前はほとんど無名だったが、死後、『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『グスコーブドリの伝記』など、イーハトーヴ(国際共通語として提唱されたエスペラント語的な岩手の表記)童話と呼ばれる一連の作品が高く評価されるようになった。
(『倫理用語集』175ページ 宮沢賢治 より)
人物 推敲の徹底また宮沢 賢治は自身の作品を徹底して 推敲 すいこう *することでも知られていました。
徹底的に 推敲 すいこう を重ねることでも知られ、代表作の一つである「 銀 ぎん 河 が 鉄道 てつどう の夜」には、一次稿から四次稿までが存在する。
(『もう一度読みたい 教科書の泣ける名作』38ページ 宮沢賢治 より)
宮沢賢治の代表的な童話作品。
繰り返し書き直され、生前は未発表に終わった。
(『倫理用語集』176ページ 『銀河鉄道の夜』 より)
仏教の信仰両親とも 熱心 ねっしん な 仏 ぶっ 教 きょう の 信者 しんじゃ で、 賢 けん 治 じ もおさないとき、両親のとなえるお 経 きょう をそらでおぼえたりした。(中略)
上級に進んでからは仏教の本、とくに 法華 ほけ 経 きょう *を読むようになった。
(『学習人物事典』452ページ より)
*法華経:正式名称は『 妙 みょう 法 ほう 蓮 れん 華 げ 経 きょう 』といわれる仏教の重要な経典の一つであり、シャカが亡くなる前の8年の間に説いていた教えをまとめたものだともいわれている
このころから 賢 けん 治 じ は 日蓮 にちれん 宗 しゅう を深く 信仰 しんこう するようになり、 宗 しゅう 教 きょう に身をささげようとして1921( 大 たい 正 しょう 10)年に上京、「 国 こく 柱 ちゅう 会 かい 」という日蓮宗の会に入って活動した。
(『学習人物事典』453ページ より)
菜食主義者(前略)また 菜 さい 食 しょく 主 しゅ 義 ぎ 者 しゃ *となった。
(『学習人物事典』452、453ページ より)
農民文化への関心1924( 大 たい 正 しょう 13)年、詩集『春と 修 しゅ 羅 ら 』、童話集『注文の多い 料 りょう 理 り 店 てん 』を 自費 じひ 出 しゅっ 版 ぱん した賢治は、2年後の1926(大正15)年に農学校をやめ、 農民 のうみん のため 肥 ひ 料 りょう 設計 せっけい の 相談 そうだん や、新しい農民文化をつくりだすために全力をかたむけた。
「 羅須 らす 地 ち 人 じん 協 きょう 会 かい 」をつくって、農村青年のための農業化学や 芸 げい 術 じゅつ の 講 こう 義 ぎ をしたりした。
(『学習人物事典』453ページ より)
農民芸術の提唱その後、教職を辞して自ら農耕に従事し、農業と宗教・芸術の融合をめざす農民芸術を提唱(後略)
(『倫理用語集』175ページ 宮沢賢治 より)
作風 五感を刺激する世界観児童文学の研究者:冨田 博之さんは、宮沢 賢治の作品の世界観を次のように表現なされています。
オノマトペ劇作家の 如月 きさらぎ 小 こ 春 ばる さんは、宮沢 賢治の童話の魅力の一つに、『オノマトペ*』の存在を挙げられています。
『月夜のでんしんばしら』では、でんしんばしらの軍隊が月夜に行進する様子が、
「ドッテテ ドッテテ ドッテテド」
というオノマトペで表現されている。
また『貝の火』では、つりがねそうがならす朝の鐘の音が、
「カンカンカンカエコカンコカンコカン」
と表現されている。
『風の又三郎』では、この物語のいわば本当の主役である風の音が、歌詞としてこう表わされている。
「どっどど どどうど どどうどどどう」
(『童話学がわかる』138ページ より)
童話として子どもたちがこれら、賢治のオノマトペに触れた時、敏感に反応を返してくるのはむろんのことである。
それはいわば、子どもたちにとっては物語世界の入り口として誘い込まれずにはおられない魅力をたたえているのだ。
(『童話学がわかる』139ページ より)
科学からの視点賢 けん 治 じ は詩人・童話作家であるとともに、科学者でもあった。
のこされた400あまりの詩、100あまりの童話には、 自 し 然 ぜん を 冷静 れいせい に見つめる科学者の目と、ゆたかな 想像 そうぞう 力 りょく がとけあって、ふしぎな明るさにみちている。
(『学習人物事典』453ページ より)
独特な世界自然と交感する感受性と、『 法華 ほけ 経 きょう 』の思想を軸とした、独特な作品の世界をつくりあげた。 (『倫理用語集』175ページ 宮沢賢治 より)
名言 「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」宮沢賢治が、羅須地人協会の理念として1926(昭和元)年に記した『農民芸術概論綱要』の中の言葉。
(『倫理用語集』175ページ 宮沢賢治 より)
宮沢賢治は、個人と社会を対立的なものとしてとらえる考え方を否定し、個人だけの幸福というものはありえず、世界の幸福が同時にその中の個々の幸福でもあるような世界を夢みた。
その実践が、農業が単なる生活のための手段となっている現状を批判し、労働と宗教・芸術の一体化をめざした農民芸術であった。
(『倫理用語集』175ページ 宮沢賢治 より)
評価 劇化される童話の豊富ささきほどもご紹介させていただいた劇作家の 如月 きさらぎ 小 こ 春 ばる さんは、自身の経験から、宮沢 賢治の童話の、劇化作品の豊富さを次のように話して下さっています。
童話を原作として劇化される作品は無数にあるが、原作者を日本人に限定すると、これはもう圧倒的に、宮沢賢治が多い。
といっても別にきちんと統計をとって調べたわけではないのだが、児童劇の現場に関わっている者の一人として、これは実感以外の何ものでもない。
児童劇ばかりでなく、大人を対象とした劇にも、また映画やテレビドラマなどにも、賢治の童話を下敷きにしたもの、あるいはそれをモチーフにして自由に展開させたものなど、私自身が見たことのあるものだけでも相当の数にのぼるはずだ。
(『童話学がわかる』136ページ より)
「『風の又三郎』で伝えたかったことは何だったのか?」【考察】
では、「本作:『風の又三郎』で、作者の 宮沢 みやざわ 賢 けん 治 じ が伝えたかったことは何だったのでしょうか?」
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注:ここからの情報は自分独自の考察に過ぎません。
間違っていないとは言い切れませんので、あくまで一つの参考にして下さいませ。
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『自然の壮大さ』結論からいうと、作者は本作を通じて、『 自然の壮大*さ 』を伝えたかったのではないかと自分は考察しました。
その理由はまず本作が”自然”に焦点をあてていたこと。
そしてそこで描かれていた自然が、人間の力が及ばない”壮大”なものでもあったことにあります。
1924( 大 たい 正 しょう 13)年、詩集『春と 修 しゅ 羅 ら 』、童話集『注文の多い 料 りょう 理 り 店 てん 』を 自費 じひ 出 しゅっ 版 ぱん した賢治は、2年後の1926(大正15)年に農学校をやめ、 農民 のうみん のため 肥 ひ 料 りょう 設計 せっけい の 相談 そうだん や、新しい農民文化をつくりだすために全力をかたむけた。
「 羅須 らす 地 ち 人 じん 協 きょう 会 かい 」をつくって、農村青年のための農業化学や 芸 げい 術 じゅつ の 講 こう 義 ぎ をしたりした。
(『学習人物事典』453ページ より)
『風の又三郎』の「どっどど」の意味の解説
『風の音』by如月小春さんこれは人物紹介においてもご紹介させていただきましたが、劇作家の 如月 きさらぎ 小 こ 春 ばる さんは、「どっどど~…」を『風の音』だと話されていました。
『風の又三郎』では、この物語のいわば本当の主役である風の音が、歌詞としてこう表わされている。
「どっどど どどうど どどうどどどう」
(『童話学がわかる』138ページ より)
『月夜のでんしんばしら』では、でんしんばしらの軍隊が月夜に行進する様子が、
「ドッテテ ドッテテ ドッテテド」
というオノマトペで表現されている。
また『貝の火』では、つりがねそうがならす朝の鐘の音が、
「カンカンカンカエコカンコカンコカン」
と表現されている。
(『童話学がわかる』138ページ より)
童話として子どもたちがこれら、賢治のオノマトペに触れた時、敏感に反応を返してくるのはむろんのことである。
それはいわば、子どもたちにとっては物語世界の入り口として誘い込まれずにはおられない魅力をたたえているのだ。
(『童話学がわかる』139ページ より)
【『風の又三郎』で伝えたかったことを考察】あらすじ内容を簡単に要約【「どっどど」の意味の解説も】まとめ
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