農家が教えるビワの育て方 摘果、袋かけのコツは?
ビワはあまり甘いフルーツが出回らない時期に収穫期を迎える希少性の高い果樹です。寒冷地域では冬を越すことが難しいため、栽培は関東以南で行われています。 果実の成長時期が比較的寒い時期であるため、病害虫被害も他果樹に比べて少なく、暖地では家庭
ビワは常緑果樹で、真冬の植え付け・植え替えは大きなダメージを受けてしまいます。3月の暖かくなった頃におこないます。 2月のまだ寒い時期にできるだけ大きな穴を掘って堆肥(たいひ)20リットルと苦土石灰を200グラム程度よく混ぜて土づくりをしておくとよいでしょう。植え付ける際に有機配合肥料を300グラム程度混ぜて、できるだけ苗の根を広げて配置し、深植えしないように気をつけましょう。 植え付けた後は、土と根が密着するようにたっぷり水を与えます。
ビワの種とり
ビワの剪定
筆者はビワの木がきっちり細かく仕立てられたものを見たことがあまりありません。半放任で、高くなりすぎないように、木の内部にチラチラと光がさす程度に枝を間引く程度でも問題ないでしょう。 むしろ、切りすぎて大きな切り口をつくると「がんしゅ病」というビワの大敵の病気に感染してしまう確率が高くなりますので、高く立ち上がり気味の枝は、まだ枝が細いうちから間引いておくのがよいでしょう。 時期は収穫後〜9月くらいの、猛暑が収まり、涼しくなってきた頃までが一般的ですが、産地によっては4月の春におこなうなど、バラバラです。
ビワの肥料
ビワの摘房
ビワは1カ所に大量の花をつけます。そのまま放置していても立派なビワは収穫できないため、数を減らすための摘果作業はビワ栽培において大変重要な作業です。 一番重要なのは、開花時期前の10~11月におこなう摘房という粗摘果作業です。摘蕾(てきらい)とも言われますが、つぼみの段階で先に数を減らしておくことが大切です。 販売用のビワをつくるのであれば細やかに調整して残すべきつぼみを選別するのですが、家庭果樹ではそこまでせずに、房の根元と先端を手で引きちぎってしまい(簡単に外れます)、中段の3房だけを残しましょう。
ビワの摘果と袋かけ
ビワの病害虫
ビワによく発生する害虫は、ゾウムシとナシヒメシンクイです。とにかく袋かけを急ぐこと、どうしても大量発生してしまった時には殺虫剤の散布で抑えましょう。 最も頻発して相談件数が多いのはがんしゅ病です。感染してしまうと完全に治療するのが難しく、厄介な病気です。 感染すると、枝にコブができたり、果実や葉に黒い病斑があらわれます。発生箇所は切除して圃場(ほじょう)外に持ち出すことが重要です。 予防のためには、とにかく植物に傷をつけないように心がけること。どうしても傷がつく台風前や剪定後にはボルドー剤を散布することで予防できます。
ビワは種も葉も健康に良い!? 知られざる効能と食べ方、保存方法をお届け 農家が教えるレモンの育て方 虫・鳥獣害に強い? 実は簡単な家庭果樹読者の声
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