4サイクル・エンジンの始動、故障診断とその対処
4サイクルエンジンの始動、故障診断とその対処法です。
1. 燃料タンク / 2. タンク・キャップ / 3. 始動スイッチ / 4. リコイル・スタータ / 5. ドレン・ボルト / 6. カバー / 7. 燃料ホース / 8. キャブレータ / 9. エア・クリーナ・ケース / 10. チョーク・レバー / 11. スロットル・レバー / 12. スロットル・バルブ / 13. 燃料コック / 14. インシュレータ / 15. シリンダ・ヘッド / 16. マフラ / 17. ガバナ・レバー / 18. オイル注入口 / 19. プラグ・キャップ / 20. シリンダ(クーリング・フィン) / 21. ベアリング・ケース
- 2 の燃料キャップを外し燃料を入れる。
- 13 の燃料コックを開く。レバーを縦にする。
- 3 の始動スイッチをONにする。 始動スイッチのないエンジン(古いもの、他など)は代わりにストップ・ボタンが付いている。 その場合、始動の際は何もしなくてよい。
- 10 のチョーク・レバーを「閉」にする。
- 11 のスロットル・レバーを中間にする。
- エンジン爆発音がするまで 4 のリコイル・スタータの紐を力強く引く。 (現在主流のリコイル・スタータは軽く引く)
- エンジン爆発音がして始動し始めたら、チョーク・レバーをゆっくり「開」にする。
- 2,3分低速で暖気運転する。
エンジンが始動しない 症状 原因 対処 リコイル・スタータの紐を引けない ①リコイル・スタータの紐が絡まってる ②オイル切れなどによるエンジンの焼き付き ①リコイル・スタータを外し、紐を直す、または紐交換 ②ピストン・リング、ピストン、ピストン・ピン、コンロッド、コンロッド・メタルなど症状に応じて交換、オーバ・ホール スパーク・プラグに火花が出ない ①スパーク・プラグの不良 ②スパーク・プラグ・キャップの接続不良 ③イグニション・コイルの不良 ④始動スイッチ、またはストップ・ボタンの不良、それに関る配線不良 ⑤CDIユニットの不良…CDI式 ①交換 ②正しく接続 ③交換 ④交換、または正しく配線 ⑤関係部品の交換 キャブレータまで燃料が来ない ①燃料タンクの錆び、または異物混入による詰まり ②燃料コック、燃料ホースの詰まり、漏れ ③プライマリ・ポンプ破れ(ダイヤフラム式キャブレータ) ①燃料タンクの交換、または異物(ゴミ)を燃料タンク、燃料ホースから除去 ②掃除または、交換 ③交換 スパーク・プラグの電極部が乾いたまま (シリンダ内に燃料がこない) ①燃料タンク錆び、または異物混入による詰まり ②燃料コック、燃料ホースの詰まり、漏れ ③キャブレータの詰まり (ニードル・バルブ膠着) ④長期間のエンジン・オイルの不交換、悪い燃料の使用によるバルブ膠着によるロッカ・アーム外れ(インテーク側) ①燃料タンクの交換、または異物(ゴミ)を燃料タンク、燃料ホースから除去 ②掃除、または交換 ③キャブレータ分解掃除 ④バルブ掃除後(症状によりシリンダ・ヘッド外す必要あり)、正しく組み付け、バルブ・クリアランス調整、エンジン・オイル交換 キャブレータから燃料が漏れる ①キャブレータのオーバ・フロー (ニードル・バルブ回りの詰まり、膠着、エア・ベント詰まり、ダイヤフラム式ではダイヤフラム・メタリング硬化) ①キャブレータ分解掃除、燃料コック、フィルタ掃除、ダイヤフラム・メタリング交換 他 ①キャブレータ詰まり ②圧縮がない (バルブ膠着、カーボンの噛み込み、バルブ・クリアランスの調整不良) ③組み付け時、カム・ギヤのタイミング合わせ間違い ④半年以上放置された古い燃料の使用 ①キャブレータ分解掃除 ②バルブまわりの点検、整備、調整 ③正しく組み付け ④新しい燃料を使用 エンジンが熱を持つと始動しない ①イグナイタの不良…フル・トランジスタ式 ②オーバ・ヒート ①交換 ②冷却風入り口、クーリング・フィン掃除 エンジンが止まらない ①始動スイツチ、またはストップ・ボタンの不良、それに関る配線不良 ①交換、または正しく配線 エンジンは始動するが、調子が悪い 症状 原因 対処 息をしたようになる (ハンチング) ①キャブレータの詰まり ②燃料の通り、落ちが悪い ③エア・クリーナがない (エンジンによる) ①キャブレータ分解掃除 ②燃料タンク、コック、ホース掃除 ③エア・クリーナ取り付け 低速回転が高い ①キャブレータのアイドル・アジャスト・スクリュ、またはスロー・ストッパ調整ネジの調整不良 ①調整 高速回転が出ない、もたつく ①キャブレータの詰まり ②ダイヤフラム膜硬化(ダイヤフラム式キャブレータ) ③燃料が悪い、古い ④インシュレータの組み付け間違い (キャブレータとシリンダ間) ⑤燃料タンクキャップの空気孔の詰まり ⑥マフラの詰まり ⑦エア・クリーナ詰まり ⑧ノッキング(過早点火) ①キャブレータ分解掃除 ②交換 ③正規の新しい燃料を使用 ④正しく組み付け ⑤掃除 ⑥掃除 ⑦掃除、交換 ⑧オクタン価の高い(ハイオク)燃料に交換、スパーク・プラグの交換、燃焼室のカーボン除去 出力不足 ①キャブレータの詰まり ②スパーク・プラグの不良 ③無理な使い方をしてる ④バルブ・クリアランス調整不良 ⑤燃料が悪い、古い ⑥ブリーザ・ホース詰まり ①キャブレータ分解掃除 ②交換、または隙間調整 ③指定回転で指定馬力のエンジンを使う ④調整 ⑤正規の新しい燃料を使用 ⑥掃除 白煙が出続ける ①エンジン・オイルの入れすぎ ②オイル上がり (ピストン・リング磨耗、バルブ・ステム・シール磨耗) ①指定量にする ②交換、オーバ・ホール パンパンとなる ①スパーク・プラグの不良による不発 ②イグニション・コイルのプラグ・キャップ、高圧線の接触不良による不発 ①交換、調整 ②確実に接続 時々、ポッ、ポッと不安定になる ①スパーク・プラグが規定のものに合っていない、または不良 ②エア・クリーナ詰まり ①交換 ②掃除、交換 異常な高回転 ①ガバナの不良、止めネジの緩み ①調整