あをによし-奈良の都は盛りなり-
あをによし-奈良の都は盛りなり-

あをによし-奈良の都は盛りなり-

あをによし-奈良の都は盛りなり- 「膳夫の言うように東国へ向かうことは考えてみた。しかし、壬申の乱の再来は朝廷がもっとも恐れるところであって、天皇や太上天皇が不予になったり、代替わりするときは、不破、鈴鹿、 愛発 ( あらち ) の三関を閉鎖して、都から東国へ出られないようにすることが習いとなっている。舎人親王たちも 固関 ( こげん )

「膳夫の言うように東国へ向かうことは考えてみた。しかし、壬申の乱の再来は朝廷がもっとも恐れるところであって、天皇や太上天皇が不予になったり、代替わりするときは、不破、鈴鹿、 愛発 ( あらち ) の三関を閉鎖して、都から東国へ出られないようにすることが習いとなっている。舎人親王たちも 固関 ( こげん ) ぐらいしているだろう。しかも、天武天皇は半年以上かけて河内国や美濃国の豪族を見方に引き入れ、近江朝内部も切り崩しにかかっていたし、兵を差し向けられる前に吉野を脱出した。今の我々のように、兵で囲まれていては抜け出ることも容易ではない。そもそも、屋敷には弓を引ける者、太刀を扱うことができる者は十人もいない。馬も数頭しかいない。囲みを突破して東へ向かうことなど不可能だ」

丈部路石勝 ( はせつかべみちのいわかつ ) が下男、下女をつれて入ってきた。

元正太上天皇は吉備内親王の 同母姉 ( あね ) 。膳夫たちをかわいがってくださっているから、必ず保護してくださるはず。

「石勝らが起こす混乱に乗じて、鈴鹿王様、 藤原長娥子 ( ふじわらながこ ) 様に使いを出してご助力いただいたらいかがでしょうか」

「自ら名乗ってくれるとは探す手間が省けた。俺は 藤原宇合 ( ふじわらうまかい ) の長男、 藤原広嗣 ( ふじわらひろつぐ ) 。天皇の命でお前を捕まえに来た。おとなしくしない場合は目にものを見せてやる」

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あをによし-奈良の都は盛りなり- 「膳夫の言うように東国へ向かうことは考えてみた。しかし、壬申の乱の再来は朝廷がもっとも恐れるところであって、天皇や太上天皇が不予になったり、代替わりするときは、不破、鈴鹿、 愛発 ( あらち ) の三関を閉鎖して、都から東国へ出られないようにすることが習いとなっている。舎人親王たちも 固関 ( こげん )

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