「平家物語:祇園精舎(ぎをんしやうじや)」の現代語訳(口語訳)
「平家物語:祇園精舎(祇園精舎の鐘の声、諸行無常)」の現代語訳になります。学校の授業の予習復習にご活用ください。
近く本朝をうかがふに、承平 しようへい の将門 まさかど 、天慶 てんぎやう の純友 すみとも 、康和 かうわ の義親 ぎしん 、平治 へいぢ の信頼 しんらい 、これらはおごれる心も猛きことも、皆とりどりにこそありしかども、 (また、)近くわが国の例を調べてみると、承平の(平)将門、天慶の(藤原)純友、康和の(源)義親、平治の(藤原)信頼、これら(の人々)は思い上がった心も猛々しいことも、皆それぞれはなはだしかったけれども、
ま近 ぢか くは、六波羅 ろくはら の入道前太政大臣 にふだうさきのだいじやうだいじん 平朝臣清盛 たひらのあつそんきよもり 公と申しし人のありさま、伝へ承るこそ、心もことばも及ばれね。 (それにもまして)最近の例は、六波羅の入道こと前太政大臣平朝臣清盛公と申しあげた人の様子は、伝えお聞きするにつけても、心で(想像すること)も言葉で(表現すること)もできない(ひどい)ありさまである。
脚注- 紙園精舎 釈迦 しゃか が説法したというインドの寺。
- 諸行無常 全ての現象は刻々に変化して同じ状態でないこと。
- 娑羅双樹 「娑羅」はインド原産の常緑高木。
関連記事
「宇治拾遺物語 :児のそら寝(ちごのそらね)」の現代語訳(口語訳) 「発心集:数寄の楽人(時光茂光の数寄天聴に及ぶ事)」の現代語訳(口語訳) 「伊勢物語:渚の院」の現代語訳(口語訳) 「古今和歌集仮名序:六歌仙(ろつかせん)」の現代語訳(口語訳) 「蜻蛉日記:あまぐもにそる鷹・鷹を放つ」の現代語訳(口語訳) 「源氏物語:桐壺・光源氏の誕生〜後編〜」の現代語訳(口語訳) 「徒然草:悲田院の尭蓮上人は」の現代語訳(口語訳) 「徒然草:ある人、弓射ることを習ふに」の現代語訳(口語訳) 「枕草子:すさまじきもの(除目に司得ぬ人の家。)〜後編〜」の現代語訳(口語訳) 「芭蕉:吉野の花」の現代語訳(口語訳) 新着- 「枕草子:すさまじきもの(除目に司得ぬ人の家。)〜後編〜」の現代語訳(口語訳)
- 「竹取物語:蓬莱の玉の枝(ほうらいのたまのえ)〜後編〜」の現代語訳(口語訳)
- 「雨月物語:浅茅が宿〜後編〜」の現代語訳(口語訳)
- 「源氏物語:若菜上・夜深き鶏の声〜後編〜」の現代語訳(口語訳)
- 「源氏物語:桐壺・光源氏の誕生〜後編〜」の現代語訳(口語訳)