貧血症状と薬物療法について
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貧血症状と薬物療法について

貧血症状と薬物療法について貧血の正体と検査数値の見方貧血とは「血液中の酸素の運び屋」が減ることまず、「貧血」の定義から確認しましょう。貧血とは、専門的には「循環血液中の赤血球総量の減少」と定義されます。わかりやすく言うと、体中に酸素を届ける...

  • 便の色 :鉄剤を飲むと、吸収されなかった鉄が便に出てくるため、便が黒くなることがあります。これは薬の効果によるものなので心配ありません。ただし、腹痛を伴う場合や、タールのようにドロっとした黒い便の場合は、胃腸からの出血の可能性もあるため、医師や薬剤師に相談してください。
  • お茶・コーヒー :以前は「鉄剤はお茶で飲んではいけない」と言われていました。お茶に含まれるタンニンが鉄の吸収を邪魔するからです。しかし現在では、鉄剤に含まれる鉄の量が十分多いため、 多少吸収が落ちても治療効果に大きな影響はない とされています。

ビタミン不足(巨赤芽球性貧血)の治療
  • 葉酸不足 :飲み薬で補充します。
  • ビタミンB12不足 :胃からの吸収が悪いことが多いため、基本的には筋肉注射や静脈注射で補充します。

治療を開始すると、 4〜5日目 から造血機能が回復し始め、 2ヶ月後 にはヘモグロビン値が正常化します。

今日からできる!貧血改善の食事療法 鉄には2種類ある:「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」
  1. ヘム鉄(吸収率が高い)
    • 特徴 :吸収率が非ヘム鉄に比べて約5倍も高いです。
    • 多く含む食品 :肉類(特にレバー)、赤身の魚(カツオ、マグロ、イワシ)など。
  2. 非ヘム鉄(吸収率が低い)
    • 特徴 :日本人が食事から摂る鉄の多くはこちらですが、吸収されにくいのが難点です。
    • 多く含む食品 :卵、大豆製品(豆腐・納豆)、あさり、ひじき、ほうれん草、小松菜など。
吸収率をアップさせる「食べ合わせ」のコツ
  • ビタミンCと一緒に :ビタミンCは鉄の吸収を助けます。野菜、果物、イモ類を一緒に食べましょう。
  • 酸味や香辛料を活用 :お酢や柑橘類の酸味、香辛料は胃酸の分泌を促します。鉄は胃酸によって溶かされ、吸収されやすくなるため、よく噛んで胃酸を出すことも大切です。
  • タンパク質と一緒に :魚、肉、卵などのタンパク質は、赤血球やヘモグロビンの材料そのものです。
1日に必要な鉄分の量は?
  • 成人男性:約1mg喪失
  • 女性:約0.8mg + 月経で約0.5mg = 合計約1.3mg喪失

食事から摂った鉄が吸収される割合(吸収率)は、 およそ15%程度 と言われています。これを計算に入れると、1日の食事での推奨摂取量は以下のようになります。

貧血予防に役立つその他の栄養素
  • ビタミンB12 :レバー、魚介類、貝類など。
  • 葉酸 :レバー、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガスなど。
  • ビタミンB6 :カツオ・マグロなどの赤身魚、バナナ、サツマイモなど。
  • カルシウム :乳製品、小魚、大豆製品。
食事の際の注意点(控えたほうが良いもの) まとめ
  • 検査では、ヘモグロビンだけでなく、MCV(大きさ)やフェリチン(貯蔵量)を見て原因を探ることが重要です。
  • 特に「トランスフェリン飽和率20%未満」は鉄欠乏の重要なサインです。
  • 薬による治療は、数値が良くなっても「貯金(貯蔵鉄)」が貯まるまで3〜6ヶ月は続けましょう。
  • 食事では「ヘム鉄」を意識し、ビタミンCや酸味を組み合わせて吸収率を高める工夫を取り入れましょう。