太陽系で最大のガス惑星の木星が恒星になれなかった理由と仕組み
太陽系で最大のガス惑星の木星が恒星になれなかった理由と仕組み

太陽系で最大のガス惑星の木星が恒星になれなかった理由と仕組み

木星は太陽系で最も大きな惑星で地球のような表面を岩石で覆われた惑星ではなく、星全体がガスで構成され陸地など存在しない星でガス惑星と呼ばれています。ガス惑星である木星の造りは太陽と良く似ていて、主に水素とヘリウムで構成されています。木星は太陽と似ているのに、何故自ら燃える恒星になれなかったのか?

木星は太陽系で最も大きな惑星 であり、地球のような表面を岩石で覆われた惑星ではなく、 惑星全体がガスで構成され陸地など存在しないガス惑星 でもあります。 そんなガス惑星と同じような構造を持つ太陽系天体は他にも存在し、最大のガス天体が太陽であり主に水素とヘリウムで構成されています。 そこで今回は、 木星は太陽と似ているのに、何故太陽のような恒星になれなかったのか? といった素朴な疑問についてお話したいと思います。 また他にも、巨大な惑星である木星が与える地球への影響などについて調べてみたいと思います。 Sponsored Link

この記事でわかること
  1. 木星の基本データ(地球との比較)
  2. 木星が太陽になれなかった理由
  3. 地球が木星から受ける影響
  4. 人類の今後の木星探査
木星の基本データ(地球との比較)

「Image Credit:Wikijunior」 そして以下の情報が、木星と地球を比較した基本データとなります。

木 星 地 球 太陽からの平均距離 7億7,830万キロ 1億4,960万キロ 赤道半径(直径) 71,492キロ 6,378キロ 平均密度 1.33g/cm³ 5.52g/cm³ 体積(地球を1とした場合) 1,321.33 1 質量(地球を1とした場合) 317.83 1 重力(地球を1とした場合) 2.37 1 公転周期 4,332.589日 365.257日 自転周期 0.414日 0.9973日 衛星数 65個 1個 「Copyright ©:NASA Goddard All rights reserved.」 木星が太陽になれなかった理由

冒頭でも記述しましたが、木星は主に水素やヘリウムで構成されており、これは太陽に良く似た構成になっています。 となれば、 木星は太陽のように自ら輝く恒星になっていてもおかしくないのでは? という考えもありますが、以下に巨大な惑星とは言えど、木星が恒星になるには、圧倒的に質量が不足しているからなんです。 天体が自ら輝けるようになるには、つまり太陽のように、 天体内部で熱核融合反応を起せるようになるには、木星の場合あと70~80倍以上の質量が必要 になると考えられています。

「Image Credit:Wikimedia」 仮に、木星にそれだけの質量があったとした場合、太陽系は太陽が2つある連星になっていたハズです。 もし、太陽系が連星だった場合、太陽系の重力のバランスも大きく崩れ、おそらくは地球のような生命溢れる惑星は誕生していなかったのではと考えられます。 Sponsored Link

地球が木星から受ける影響

「Image Credit:NASA」 その恩恵とは、木星や土星といった質量の大きな惑星が複数存在することによって、太陽系が絶妙なバランスを保っていられる事だと言うのです。つまり、木星という大型惑星が地球の外側(外惑星)にある事が大きな意味を持っているとされ、これにより惑星軌道の重力バランスが取れているとの事。もし、太陽系がこのような構造で無かった場合は、地球の軌道は大きく反れていた可能性があるとの事です。 また、太陽系外縁部からやって来る小惑星や彗星など、地球に最接近し万が一にでも衝突しそうな天体を、木星の巨大な重力が引きつけてくれているという、バリア的な恩恵もあるとの見解もあるようです。 もちろん、それは全ての危険な天体を木星が引き付けてくれているワケではありませんが、それでも木星の存在により地球はだいぶ安全になっていることもあるとの事です。

人類の今後の木星探査

「衛星・エウロパの内部構造(想像図)」

「Image Credit:Wikipedia」 つまり、液体の海があるということはそこに生命が存在する可能性もあるワケで、人類はそれを期待し2020年代から2030年代にかけてエウロパの詳しい調査をする予定でもあります。 また、まだ先の話ではありますが、有人でも今後木星探査を行う計画もあるとの事。 この木星探査は2040年代に行うとされていますが、技術的な問題と莫大な費用など大きな課題をクリアしないとこの挑戦の実現は難しそうです。 Sponsored Link

関連記事

  • 過去の火星人存在説は小説と誤解から生まれ現在も仮説で残る理由
  • 木星はガリレオ衛星以外にも太陽系最多の衛星数を誇る巨大惑星だった
  • 太陽系の惑星が肉眼で見える明るさランキングの特徴と探し方解説
  • 冥王星が準惑星に格下げなった理由と最新映像や衛星カロンとの関係
  • 木星重力の大きさとガリレオ衛星の基本情報や地球への影響とは
  • 水星表面に温度差で形成された巨大渓谷発見と今後の環境調査計画

コメントを残す コメントをキャンセル

サイト内検索 カテゴリー検索 Service Contents 人気ブログランキング Live Moon(月齢情報) 読者様からいただいたコメント
  • 星の誕生から終焉まで一生のサイクルを5段階でまとめるとわかる事実 に 島田彰久 より
  • ボイジャー号の位置情報がリアルタイムでわかるNASA公式ミッションステータスサイト に cosmolibrary より
  • アポロ月面着陸の真実とは?捏造陰謀論説の検証と事実だった証拠 に pada より
  • ボイジャー号の位置情報がリアルタイムでわかるNASA公式ミッションステータスサイト に 内田 明仁 より
  • 宇宙(軌道)エレベーターは実現可能?問題点は技術素材と費用面 に 後藤利之 より
  • 地球が自転する影響とは?回転速度が少しずつ遅くなっている事実 に 山田 浩 より
  • 昔の火星は地球に似た環境で豊富な水が存在し生命痕跡のある惑星 に より
  • アンドロメダ銀河の位置関係や探し方と肉眼で観測する距離感覚 に つよしマン より
  • アポロ月面着陸の真実とは?捏造陰謀論説の検証と事実だった証拠 に アース より
  • ダークマターを発見し正体解明と可視化は可能?検出最新実験とは に 彦太郎 より
記事投稿履歴
  • ボイジャー1号は今どこ?打ち上げから50年で1光日の距離に到達の史上初の偉業
  • 太陽系外から飛来した恒星間天体の正体は史上3例目でどこまで謎解明出来るのか?
  • 衛星タイタンに生命が存在する可能性はゼロじゃないとNASAが最新研究で見解示す
  • 太陽と地球の距離は一定ではなかった!近日点が寒い冬で遠日点が暑い夏なのは何故
  • どんなに人類の科学文明が進歩しても自由な星間旅行が物理的に不可能な3つの壁