大阪 キャヴァーン・クラブ
大阪 キャヴァーン・クラブ

大阪 キャヴァーン・クラブ

ビートルズを本格的に聴くようになったのは、大学生になってからだった。以前にも書いたとおり、僕は、中学時代はサイモン&ガーファンクルや60年代アメリカのフォークソングに傾倒していて、高校に入ってからはビーチボーイズの『ペット・サウンズ』がお気に入り、それに加えて、ジャズなんかも聴きはじめて、でも、なぜかビートルズを聴き込むことはなかった。しかし、大学に入ったあたりから、ギターや他の楽器をやってる周りの友人たちが、ビートルズはやっぱりすごい、みたいなことを言いはじめて、なら、僕も聴いてみよう、となった。 結果はというと、世の多くの若者のごとく、僕も完全にノックアウトされた。『Please Plea…

結果はというと、世の多くの若者のごとく、僕も完全にノックアウトされた。『Please Please Me』や『With the Beatles 』のような初期の正統派ロックから、より内省的な『Help』、『Rubber Soul』などを経て、『Abbey Road』、『Let It Be』へ行き着く様は、壮麗な大河小説のようで、アルバイトで貯めたお金で買ったCDを初めてミニコンポのディスクトレイに入れる時は、ドキドキした。

バンドに演奏してほしい曲があれば、紙にリクエスト曲を書いて店の人に渡すという、とても単純明快なシステムだったと思う。新しいアルバムを開拓する過程で好きになった曲たち、例えば、「Please Mister Postman」や「Mr. Moonlight」、「 No Reply」、「 In My Life」、「 Here There and Everywhere」、「 Happiness Is a Warm Gun、「 Oh Darling」、「Get Back」 なんかをリクエストして、その曲が演奏されれば喜び、リバプールのキャヴァーン・クラブもこんなんやったのかな、と思いを巡らした。店を後にした後はカラオケでビートルズや他の曲を思う存分唄い、友人のアパートに泊めてもらい、次の朝元気に帰宅した。

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