電気の事故防止に必要な知識【感電と漏電、短絡・地絡、誘導電流のメカニズムを解説】
電気の事故防止について勉強したい。感電って具体的にどうなると起こるの?こんな疑問にお答えします。感電の主な要因は、漏電、短絡・地絡、誘導電流と呼ばれる現象が関係しています。これについて解説していきます。
電気の勉強を始めたい。 仕事で電気の知識が必要になったけど、学校で習ったようなそんな昔の話は忘れた。 こんな悩みを解決していきます。 目次 1.電気が流れる=電子が動く 2.電圧、電流、抵抗の3つの概 .
漏電、短絡・地絡、誘導電流を理解して事故を防止しよう
後ほど詳しく解説しますが、そもそも感電とは、人体に電気が流れ障害を及ぼすことです。 また、 感電は人体を流れた電流が大きいほど影響を及ぼし 15mA程度で痙攣を引き起こし 、 50mA程度で致死量 と言われています。 特に、 痙攣を引き起こすと自らの意思で手を放すことができなくなる ことがあります。 この感電には、いくつか要因があるのですが、それを解説していきます。 上の図を見ながら、読んで頂ければと思います。
漏電による感電漏電とは、想定外の箇所に電気が流れ出ていること です。 電気が漏れ出ている箇所に触れ、 人体を通して地面に電気が流れることで感電 します。 この対策として、以下のようなものが挙げられます。
- 漏電遮断器の設置 家のブレーカーにも付いています。 漏電を検知して、電気を遮断します。
- アース線(保護設置)の接続 洗濯機とかに付いている緑色の線はコレです。 この線を通して、漏れ出た電気を地面に逃がします。
また、機械から漏電が無いことを確認するため、 絶縁抵抗値を確認するという方法があります。 これは、また別の機会に解説します。
短絡・地絡による感電短絡とは、あまり聞きなれない言葉ですよね。 よく聞く言葉だと「ショート」 です。
電線と電線が、電気回路の途中で繋がってしまう ことで起こります。 この時、人の体を経由して繋がってしまうと感電 してしまいます。 一番簡単なパターンだとプラス側の電線とマイナス側の電線を同時に触れた時に 人体を電気が通ってしまうパターンです。
また、 プラス側の電線に触れた際に、電気が人体を通って地面に逃げていく パターンもあります。これが 地絡 と呼ばれる現象です。
電気は出口が無いと流れません。 しかし、地球そのものが電気的にマイナス側であるため 地面にどんどん電気が流れて行ってしまいます。
先ほどの漏電も同じ考え方なのですが、 指一本でも電気が流れている箇所に触れるだけで、 電気は人体を通って地面に逃げていきます。 非常に注意が必要なポイントです。
- 作業時には電気を遮断する。 検電(電気が来ていないことを確認する。)
- 場合によっては、絶縁保護具(手袋や長靴など)を併用する。
電気が流れている電線を「活線」 と呼ぶのですが、 活線作業は基本的に辞めておきましょう 。 (もちろん、どうしても必要な場合もありますが、その場合は保護具の着用など 万全の体制で臨みましょう。)
誘導電流による感電突然ですが、 電気って飛ぶ んです。 身近なところだと、雷がそうですね。 高電圧が掛かっている電線に、電気を通すものを近づけるだけで 電気が飛んできて感電します。
駅で、「自撮り棒を線路の近くで使わないで!!感電しますよ!」 というポスターを見たことはあるでしょうか? あれは、自撮り棒を電車の架線(電車の上の電線)に近付けると 電気が飛んできて感電する恐れがあるからです。
例えば、新幹線は約25,000Vの電圧で動いています。 この場合、2m以上離れるのが安全と言われているので、 自撮り棒を持って新幹線に近付くのは辞めましょう。 高電圧の場所付近で作業する場合は、事前に電圧を確認し、 どの程度離れる必要があるかを理解した上で作業を行いましょう。
感電は低い電圧でも危険、残留電圧にも注意
42Vは死にボルト- 人体が濡れていたり金属製の電気設備等に人体が濡れている場合 25V
- 通常の状態で 50V
つまり、42Vでも人体が濡れていれば感電する危険が十分にある、ということです。 家のコンセントが100Vなので、50Vとか聞くと大したこと無さそうに感じますが 危険な数値だったりします。
残留電圧にも注意残留電圧とは、電気を止めても、その電気回路に残っている電圧のことです。 例えば、電気を溜めておくコンデンサという部品は、電気を溜めておくという性質上 ブレーカーをOFFにしても、その回路上には電気が残っています。
作業前に、電圧が掛かっていないことを確認するための検電を行う必要があります。 他にも、電線がぐるぐる巻きになっている変圧器などでも、 このような現象が起こり得ますので注意が必要です。
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