「ピカールとブルーマジックを磨き比べた~!」は愚の骨頂
「ピカールとブルーマジックを磨き比べた~!」は愚の骨頂 ちなみに、15ミクロンと5ミクロンの違いであれば、確実に差を感じ取ることができます(切削効率や、仕上がり面の目の細かさの違いが、如実に現れます) また、使用している研磨材の粒子サイズが何ミクロンか把握していないと、番手を上げているのか、下げているのかわからなくなります
ちなみに、15ミクロンと5ミクロンの違いであれば、確実に差を感じ取ることができます(切削効率や、仕上がり面の目の細かさの違いが、如実に現れます) また、使用している研磨材の粒子サイズが何ミクロンか把握していないと、番手を上げているのか、下げているのかわからなくなります 鏡面仕上げなどを行う場合は、研磨材の素材(硬度)と粒度(番手)をしっかり把握するとともに、ワーク素材の硬度も確認して、効率よく仕上げましょう!
下地の状態次第では、これらの差異は逆転することもあるまた、さらに突っ込んだ話をすると、 研磨する際の下地の状態にも左右されます。 表面がわずかにくすんだ程度の良状態なら、酸化皮膜を磨き取るだけですみますので、より粒子の細かいピカールの方が、きれいな仕上がりが期待できます。
ですが、素材表面に細かなスクラッチ傷が入っている状態であれば、より切削力のあるブルーマジックの方が、傷消し効果が高いため、結果的に良い状態に仕上がる場合があります(目の細かいコンパウンドでは、深めの傷が取り切れないため)
このように、 ワークの表面状態に合わせ、最適な粒度(番手)を使い分けることが重要です。 ワークの素材と硬度(焼入れの有無)、現状の表面状態(傷の有無)、そういった条件を無視して、双方を磨き比べるのは、意味がないだけでなく愚かな行為です( 恥ずかしいのでやめましょう。 ) (「ワーク」とは、研磨される方の「物、パーツ」などを指す用語です)
ピカール液 価格を見てみよう
粒度(番手)の大小に優劣はありません
このように、ピカールとブルーマジックを比較するのは、2000番のサンドペーパーと1800番のサンドペーパーの優劣を比べるようなものです。
研磨材は、ワーク(磨く対象)の 硬度や平滑度に応じ、最適なものを、状況に合わせて使用 しましょう。
ブルーマジック 価格を見てみよう
ではなぜ筆者は、安価なピカールをあまり使わずに、ブルーマジックの方を多用しているかというと、下地を出した状態からだと、ブルーマジックの方が目が粗いため、下の番手から繋がりやすいからです。
そしてさらに、ブルーマジックの後工程として、ウィルソン超微粒子を使うため、この段階で番手を大きく引き上げる必要がないからでもあります(ウィルソン超微粒子については後述)
ブルーマジックか、ピカールか?ピカールでもブルーマジックでも、適切な研磨作業を行えば、この程度の鏡面に仕上げることは十分可能です。全く問題ありません。
下地を丁寧に仕上げ、鏡面にする下準備さえ整っていれば、さほど難しくはない作業なのです。 実は、下地を整える作業の方が、手間暇がかかって難しく、 この作業の精度次第で、最終的な鏡面の完成度に大きな差が生じます 。
最終工程は、ウィルソン超微粒子で仕上げる先程の包丁を仕上げる際には、 最終工程に、ウィルソン超微粒子 (0.5ミクロン)を使用しています。 ブルーマジックよりもピカールよりも、さらに目の細かいコンパウンドです。
こう言っては身も蓋もありませんが、 1ミクロン以下のコンパウンドを使用するのは、自己満足の領域 だと考えて良いです (対象とする素材の硬度にもよりますが)
とはいえ、より輝きが増してくるのも確かです。この違いを「さして変わらない」と捉えるか、「確かに違う」と捉えるかは、その人が どこまでこだわるか にかかってきます。
もちろん、 最高の輝きが欲しい! と思う方は、ぜひ試してみて下さい。
ウィルソン超微粒子コンパウンド を見てみよう
● ウィルソン超微粒子(0.5ミクロン メタリック・濃色車用) (amazon 商品ページ)
● ウィルソン超微粒子(0.7ミクロン ホワイト車用) (amazon 商品ページ)
下地の良し悪しで、すべてが決まる鏡面仕上げにおいては、最終工程に使用するコンパウンドの番手を上げることにやっきになるよりも、 鏡面の下地を良い状態に仕上げることの方が重要 です。
それより上の、2ミクロン以下のレベルになると、 すでに鏡面として仕上がっている表面の平滑度を上げ、光の反射率をさらに高くする 。…といった領域に入ってきます。 (あくまでも、そこそこ硬度の出ている金属表面に施工する場合の話です)
重要なのは、鏡面用コンパウンドに何を使うかよりも、その 前段階をどう処理するか です。 前段階の処理の方が難易度が高く、時間も手間もかかります。
ちなみに 筆者が下地用として多用しているのは、Holtsのラビングコンパウンド (MH112)です。 平均粒径サイズは50ミクロンと粗めですが、磨き込んでいくとあら不思議、そこそこの目の細かさに仕上がります。
この、 磨き始めの傷取り力の高さと、磨き終わり時の粒子の目の細かさが、Holts ラビングコンパウンドの魅力 です。 (別の言い方をすると、ワイドレンジに磨くことができるということです)
Holts ラビングコンパウンド を見てみよう
包丁の切れ味 - 安い包丁は切れ味が悪いのか? 切れ味が良いのはどの包丁?とは、よく言われるところですが、市販されている大手メーカの包丁であれば、技量の確かな人が砥石で研げば、どの包丁でもトマトをスパスパ切る程度の切れ味は、簡単に出すことが… 続きを読む 包丁の選び方(誰も言わないマニアな話) 包丁の選び方には、さまざまなポイントがありますが、購入後の包丁をどうやって研ぐかによっても、包丁の選び方が変わってきます 砥石で包丁を研げる方は、どのような包丁を選んでも構わないのですが、砥石を使うのはちょっと苦手という方は、あまり硬度の高い包丁を選ぶのは考えものなのです なぜかというと… 続きを読む
月寅次郎の本(著作)
ダマスカス包丁の真実 420円 オールステンレス包丁の真実 340円 おすすめ包丁ランキング関孫六スタンダード編 530円 セラミック砥石の嘘 340円 一部の本の紹介です。全作品は、著作一覧ページ をご覧ください。書籍価格は2024年4月時点。Kindle Unlimited の無料期間を使えば、全巻読み放題※ 月寅次郎がこっそり明かす、包丁と刃物の裏話。 大人の事情で『核心部分』は書籍版のみの公開です。
当サイトの内容が本になりました!このページを読んで 役に立った と思ったら、 投げ銭代わり に上の本でも買ってやって下さい。