地頭(じとう)太鼓
「地頭太鼓」とは、京都府舞鶴市の地頭地区の西飼神社の秋の祭礼で演奏されている「地頭太鼓」をもとにして舞台演奏用にアレンジした太鼓です。簡単なリズムで、1つの太鼓で5~6人から大勢で演奏できるように構成されています。
伝説によると、 「地頭太鼓」 は、今から900年以上前、源頼光(みなもとのよりみつ)が坂田金時らの四天王を率いて、大江山の鬼 ( ※酒顛童子 ) 退治に向かう際に、地頭の西飼神社(にしがいじんじゃ)に必勝祈願のために立ち寄り、そこから出発するときに村人たちが総出で打ち鳴らした激励の「出陣太鼓」であるといわれています。 ※丹波の大江山に住んでいたという伝説上の鬼の頭目のこと。都に出ては婦女・財宝を奪っていた。
西飼神社の祭礼叩き手は、踊りながら、下から打ち上げる叩き方で、太鼓を叩きます。 「地頭太鼓」は、氏神である西飼神社の祭礼の日(10月10日)に奉納し、地区をまわります。叩き方は、屋台にのせた大太鼓を中心に、リズミカルにバチで太鼓を叩きます。 地頭では、戦勝を祈る意味からバチは決して下へは向けず、上へ上へと打ち上げるように叩きます。 地頭太鼓は、昭和40年、舞鶴市の市指定文化財に指定されました。
舞鶴市の西飼神社の祭礼で、演奏されている「地頭太鼓」 ※祭礼で演奏されている「地頭太鼓」は、太鼓屋台に据えられた大太鼓を、子供たちを中心に、回りながら打ちます。打ち方は、大太鼓の一人打ちから始まり、二人打ち、舞い打ち、まわり打ちと続き、最後は「ヤリベス」という師匠格の打ち手による急テンポの打ち(早打ち)で終わります。 ※私たちが演奏している「地頭太鼓」は、やぐら台に載せた太鼓で地打ちを行い、平置台に太鼓を置き、6~7人で太鼓を叩いています。一人が同時に2台の太鼓を叩くこともあります。このように、自由なスタイルで演奏ができるのも、「地頭太鼓」の良いところではと思っています。