駆逐艦「野分」、逃げまくる
駆逐艦「野分」、逃げまくる

駆逐艦「野分」、逃げまくる

駆逐艦とは、フランスが整備を進める小型で敏捷な「水雷艇」から味方の大型艦を防護するため、大英帝国海軍が採用した小型艦でした。甲型駆逐艦駆逐艦は安価で使い勝手が良かったため、「水雷艇駆逐」だけではなく、様々な任務に使われるようになります。 大日本帝国海軍では仮想敵国に比べて、隻数で見劣りする主力艦を補佐するために駆逐艦を重視して、世界的に見ても重武装で航続距離の長い優秀な駆逐艦を多数建造しました。その「大日本帝国型駆逐艦」の集大

勝ち戦の間は敵の小艦艇や油槽船を沈めたり、拿捕したりの駆逐艦らしい戦いを続けた「野分」でしたが、運命はすぐに暗転してしまいます。 「野分」の第四駆逐隊は南雲機動部隊警戒隊の一部として昭和17年6月、ミッドウェー占領に出撃します。配置は主力の4空母の直衛警戒艦。 被弾して燃えだした空母「赤城」から南雲長官や参謀長を救助する大役を果たします。戦史叢書によれば長官たちは「野分」に直接移乗したのち、警戒隊旗艦の軽巡「長良」に移ったようですが、内火艇で移乗したとの記述もあり、混乱ぶりが伝わってきます。

海軍丁事件

逃げ遅れた

艦砲フェチ

全速退避

アメリカ軍はこの後2日間にわたってトラック基地を蹂躙し続けています。 その攻撃によって、大日本帝国海軍の損害は軽巡3隻を含む艦艇10隻が撃沈され、31隻20万トンもの輸送船も沈没。 航空機の喪失は270機に及びましたが、基地の修理施設・石油貯蔵施設も破壊されて再建不能。輸送船に乗った陸軍の兵隊さんを含む8000名以上が戦死。

マリアナの七面鳥撃ち

小沢治三郎はこれが全くできていません。電脳大本営が「大愚将」と評価する所以であります。 そもそも、小沢の代名詞の「アウトレンジ」って、航空機が主戦力になる前から、念仏のごとく唱えてるんですよ、この「迷」提督。 つまり、大艦巨砲の名残なんですよ、アウトレンジ戦法はね。

レイテ突入…せず

24日、栗田艦隊はアメリカ機動部隊を発進した艦載機の空襲を受けます。この時「野分」は輪形陣(第二部隊)の先頭に配置されていました。 耐え続ける帝国艦隊。 25日7時になると、栗田艦隊はアメリカ護衛空母部隊と遭遇します。栗田提督は攻撃を命じ「サマール島沖海戦」が始まるのでありました。

迫る戦艦、残ったミステリー

北緯13度0分 東経124度54分。 つい先ほどアメリカの護衛空母艦隊を追いかけまわす「歓喜の時」を味わった、サマール島北方で「野分」は海中に消えていったのであります。

この佐藤清夫さんによりますと、敗戦後何年かした時に、フィリピンの何処やらでアメリカ軍が用地買収をしたことがあったそうです。 その土地に墓標があり「海軍少佐高橋太郎」と彫ってあったというのです。 アメリカ軍はこの墓を丁重に掘り起こし、中の遺骨を復員局を通じて高橋太郎少佐の遺族に返還したそうです。 高橋太郎氏は、佐藤清夫氏も良く知っている「野分」の砲術長であります。 ひとりの生存者もいないとされる「野分」の砲術長は、脱出に成功したのでしょうか? さらに、正確に官姓名を記した墓標が残されている、という事は他にも生存者が居たという証拠ではないでしょうか?

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