イワナ・ヤマメ・アマゴは何を食べるの?釣り餌の種類も紹介!
イワナ・ヤマメ・アマゴは何を食べるの?釣り餌の種類も紹介!

イワナ・ヤマメ・アマゴは何を食べるの?釣り餌の種類も紹介!

こんにちは、つりチケマガジンライターの中田です。 険しい山と冷たい水、そして広大な緑に囲まれた川に生息するヤマメやアマゴ、そしてイワナ。 これらの日本の渓流魚が、厳しい環境の中でどのようなものを食べているのか気になったこ […]

こんにちは、つりチケマガジンライターの中田です。 険しい山と冷たい水、そして広大な緑に囲まれた川に生息するヤマメやアマゴ、そしてイワナ。 これらの日本の渓流魚が、厳しい環境の中でどのようなものを食べているのか気になったことはありませんか? 渓流魚の食性は肉食。そして、獰猛で食欲旺盛です。 渓流魚の食べているものを知っていれば、川を見る目線が変わって、より渓流を楽しめるようになりますよ。 今回は、渓流魚がどんなものを食べているのかや、釣り餌にはどのようなものが使われているのかについて紹介していきます。

ヤマメ・アマゴ・イワナ釣りによく使われる餌

ヤマメ・アマゴ・イワナはサケ科で肉食の魚です。 基本的には虫などを食べて生きていますが、他にも様々なものを食べています。 つりチケマガジンをご覧の皆さんがまず気になるのは、渓流魚はどういった餌で釣れるの?というところでしょう。 まずは、渓流魚を釣る際によく用いられる餌について紹介したいと思います。

ブドウ虫

渓流釣りで、よく使う餌は?と聞くと多くの人が「ブドウ虫」と答えるほどポピュラーな餌です。 ブドウ虫は、釣具店で取り扱っている場合が多く、入手しやすいのが特徴。 一般的な日本の渓流魚に対して、万能な釣果をもたらしてくれます。 「ブドウ虫」という名前の由来は、成虫である「ブドウスカシバ」から来ています。 ブドウ虫は、木を食い荒らすので害虫とされており、ブドウ農家の方からは嫌われていますが、釣り餌としては優秀です。 釣具店で販売されているブドウ虫は、一般的には養殖されているものですが、人工飼育が難しく、大変高価です。 そのため、ブドウ虫として販売されているものの中には、飼育が簡単な「ハチミツガ」の幼虫が代用されている場合があります。 「ハチミツガ」の幼虫は、ブドウ虫とほとんど見た目も変わらず、皮が固くて針持ちが良く、安価なので人気を集めています。

川虫

「川虫」は水生昆虫の幼虫の総称です。 天然の渓流魚がよく捕食している餌なので、万能的に使用できるのが特徴ですが、狙う魚の大きさや流域によって使う虫を使い分けるのがベスト。 川虫は、保存が難しいため、釣具店ではあまり販売されていません。 そのため、多くの場合は釣り場で採取する必要があります。 川虫は、渓流の浅い瀬で採取が可能です。 中くらいの石を持ち上げて、石の裏を観察すると、チョロチョロと動き回る川虫を見つけられるでしょう。 一般的に「川虫」は、カゲロウ、カワゲラ、トビケラなどの幼虫を指し、 ・クロカワムシ ・ピンチョロ ・キンパク ・ヒラタ のような種類が存在します。 川虫の種類や特徴について特徴などを解説していきます。

クロカワムシ

クロカワムシは「ヒゲナガカワトビケラ」の幼虫を指します。 川虫の中でもサイズが大きく、大きな個体だと4cmを超える場合があり、本流などの大きな魚がいる場所でよく使用されます。 石の裏に小石を固めて巣を作る性質があるので、石の裏側についている小石の固まりを目印に探すといいでしょう。 巣が剥がれないほど硬い場合は、サナギになっていて釣り餌には使用しません。 また、採取できる期間は、春から夏前までです。

ピンチョロ

ピンチョロは、フタオカゲロウなどの細長い体をしたカゲロウの幼虫を指します。 ピンピンと跳ねるように泳ぐのが特徴で、流れの緩い所に溜まった落ち葉に群生する場合が多いです。 餌取り専用のアミで、岸沿いに溜まった落ち葉周辺をすくって採取するのが一般的。 ピンチョロは、特にヤマメやアマゴの食いが良い餌です。 4月から7月頃まで採取できるのでヤマメやアマゴを狙うなら見つけておきたいところ

キンパク・オニチョロ

大型カワゲラの幼虫はキンパクやオニチョロと呼ばれます。 渓流でも中流域に多く生息し、流れのある岩の下によくいます。 あまり大きすぎるものよりも15mm以下くらいまでのサイズを中心に採取するといいでしょう。 採取できる期間は、春から夏前までで、それ以降は成虫となってしまいます。

ヒラタ

ヒラタカゲロウなどの幼虫をヒラタと呼びます。 川虫のなかでは小さいほうで、薄く平たい体をしており柔らかいのが特徴です。 石の裏側についていますが、動きが素早く素手では捕まえるのは難しいでしょう。 そのため、ピンセットを使って摘むか、スポンジなどで優しくこそげ取るのが一般的です。 体が柔らかいので、針に付ける際に潰さないようにする必要があります。

ミミズ

出典:Pixabay 誰もが知っている、ミミズもイワナにとってのごちそうです。 釣り餌で使われるミミズは主に2種類で ・キジミミズ ・ドバミミズ があります。 キジミミズはサイズが小さく、どういった状況でも使いやすいのが魅力です。 キジミミズは、サイズが小さい場合には、針に1匹だけでなく、複数匹まとめてつける場合があります。 一方で、ドバミミズは大きく成長するので、ミミズ通しなどの道具を使って、針だけでなくハリスにもミミズを通す場合があり、その大きさから大物狙いなどでよく使われます。 ミミズは、他の餌よりも格段に臭いが強いため、川が濁っていて水中の視界が悪い場合に活躍します。 そのため、雨上がりの釣行にはミミズを準備するのがいいでしょう。 腐葉土などの柔らかい土には、ミミズがいる場合が多いので、山にいけば採取するのも簡単です。 柔らかい湿った土のところに、しっかりとした木を刺して、ガサガサと土をこすると天敵のモグラが来たと思って、ミミズが土から飛び出てきます。 かなりの勢いでミミズが土から飛び出してくるので、ぜひ一度試してみて下さい。 この方法は、掘ってミミズを探すよりも、ミミズを傷付ける心配がないので、きれいな状態で捕獲できます。 また、釣具店でもミミズは販売されているので、採取するのが面倒という場合は釣具店で購入するのがいいでしょう。 釣具店で販売されているミミズの場合は、サイズも整っていて使いやすいのが特徴ですが、野生のミミズに比べると臭いなどのアピール力は控えめです。

イクラ

出典:Pixabay 食卓に並ぶと嬉しいイクラも、渓流魚は捕食します。 なぜ、渓流魚がイクラを捕食するのか疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。 渓流魚がイクラを捕食する理由は、水中に溶け出したイクラのアミノ酸に反応するという説が有力です。 イクラは、そのまま釣り餌に使用すると白くなり、中の液が出てしまってしぼんでしまいます。 そのような場合は、片栗粉や塩をイクラにまぶし、イクラの皮を固くする処理を行うといいでしょう。 こうすることで、イクラが白く変色しなくなり、針持ちがよくなります。 イクラは、釣具店などで専用のものが売られていますし、鮮魚店でも購入ができるので、入手性がいいのが特徴です。 そして、季節に左右されない餌なので、イクラを頼りにしている釣り人も多いです。 虫やミミズを触るのが苦手な方でも抵抗なく触れるので、釣り初心者の方と渓流釣りに行く際には、釣り餌をイクラにするといいかもしれません

刺し身

意外にも、魚の刺身でも渓流魚は釣れます。 イクラと同じく、刺し身から出てくるアミノ酸などが、渓流魚を引きつける要因と考えられます。 中でも、マグロの刺し身が反応がいいようですが、針持ちがあまりよくないので、メインの餌には向かないでしょう。 前日の夕ご飯の刺し身が余ってしまったら、一度使ってみると面白いかもしれません。

アカムシ

アカムシは、ユスリカの幼虫のことで、赤く小さな見た目をしています。 ユスリカは、あまり耳馴染みのない名前のように思われるかもしれませんが、池や川の近くで蚊柱を作るので、見たことがあるという方は多いはずです。 渓流釣り以外でも、小魚を釣る万能餌として広く使われており、釣具店で入手できます。 釣具店で販売されているものは、養殖されているものが一般的で、アカムシが生きているタイプと冷凍になっているタイプが存在します。 どちらを選んでも問題ありませんが、釣果を伸ばしたいのであれば、活餌を選ぶのがベストです。 ユスリカは、大量発生などが問題になっている沼や湖もあるため、活餌が余ったからといって安易に排水溝などに捨てたりするのはやめましょう。 捨てたアカムシが、成虫になって繁殖を繰り返してしまう可能性があります。 処分する際には気をつけて下さい。

陸生昆虫

陸生昆虫も渓流魚の釣り餌に使われます。 先程、川虫の項で紹介したカゲロウ・カワゲラ・トビケラの成虫や、バッタ、トンボ、ガなど、様々な陸生昆虫が渓流魚の捕食対象です。 ガやトンボなどが、水面に落ちてもがいているシーンに遭遇すれば、そのままじっと水面を見ていると、渓流魚が昆虫を捕食する瞬間を目撃できるかもしれません。 また、水面から30cmくらいまでの高さを虫が飛んでいる場合は、渓流魚がジャンプして食べてしまう場合もあります。 一瞬なので、それほどお目にかかれることはありませんが、高くジャンプする渓流魚は迫力満点。 朝マヅメや夕マヅメなどの魚の活性が上がる時間帯に、川を観察していると時折見れるはずです。 釣り餌に使う場合は、夜間に外灯や自動販売機など、光を発するところへ行けば、簡単に沢山の陸生昆虫を捕まえられます。 虫取りアミで捕まえるか、素手で掴むなどをすればいいでしょう。 捕まえたら、飛んでいかないように羽や脚をむしってエサ箱に入れるのが一般的です。

カゲロウ・カワゲラ・トビケラ

出典:Pixabay いわゆる川虫が羽化して成虫になったものです。 川虫は成虫になる際に、水面近くへと上がり、脱皮をして羽化します。 この羽化する瞬間が、最も渓流魚に狙われやすいタイミングで、羽化の集中する夕方は、渓流魚が活性して食いが荒くなります。 そのため、これらの虫が多く羽化するようになる5月~7月頃の夕マヅメの時間帯は、渓流釣り師にとって、最も集中すべき時間です。 特に体の大きいカワゲラが羽化し、飛び交うようになると、狂ったようにライズして捕食する渓流魚の姿が見られます。

バッタ等

草むらがあれば、どこにでもいるバッタは、完全な陸生昆虫なので、カゲロウ等と比べると渓流魚の餌となる可能性は少ないです。 ですが、誤って水に飛び込んでしまったりした場合は、渓流魚の捕食対象となります。 意外なことに、バッタの仲間であるカマドウマは渓流魚の生態に大きな影響を及ぼしているとの研究結果も報告されています。 「なぜ、カマドウマが?」と思われるかもしれませんが、その理由はカマドウマが自ら水に飛び込むからです。 カマドウマに寄生した「ハリガネムシ」は、カマドウマを水に飛び込ませようとして、心を操作します。 カマドウマが水に飛び込むと、ハリガネムシはカマドウマの体から出ていき、泳いで越冬の準備に入るのです。 カマドウマのような大きな体をした昆虫が水に飛び込めば、渓流魚にとってごちそうになるのは間違いないでしょう。 ハリガネムシの寄生は恐ろしいものですが、渓流魚にとっては願ってもない贈り物ですね。

ヤマメ・アマゴ・イワナの釣り餌以外の食べ物

釣り餌には一般的に使われませんが、渓流魚が捕食している食べ物について詳しく紹介していきます。 特にイワナは、「悪食」で動くものなら何でも食べてしまいます。 大きくなったイワナが食べるものは、驚くものばかりですよ。

子魚

アユやカワムツ、アブラハヤなどの小さな魚も、渓流魚は捕食する場合があります。 大型になる個体は、小魚を多く捕食していることが多いようです。 驚くことに、イワナの場合は共食いする場合もあり、釣り上げた良型イワナの胃袋から小さなイワナが出てくることもあるようです。

カエル

渓流魚は、カエルも捕食することがあります。 アマガエルのような小さなカエルはもちろんですが、中型のカエルでも捕食する場合があります。 また、渓流魚の中でも、イワナはカエルを食することが多いです。 一度に飲み込めないようなサイズのカエルを捕食した場合、口からカエルの足がはみ出てしまう場合も。 そのようなイワナは、角が生えているように見えるため「角イワナ」などと呼ばれることもあったとか。

サンショウウオ

カエルと同じく、サンショウウオも渓流魚は捕食します。 でっぷりと太った渓流魚からは、胃袋から数匹のサンショウウオが出てくることも。 オオサンショウウオは、大きくなると渓流魚を逆に捕食するようになり、成長度によって立場が逆転してしまいます。

ヘビ

大きく成長した渓流魚は、なんとヘビも食べてしまいます。 泳いでいるヘビに、水中から襲い掛かり食べてしまうようです。 極端にお腹がパンパンになっているイワナの胃袋にはヘビが入っている場合があるかもしれません

モグラ

渓流では「カワネズミ」という水の中を泳ぐモグラの仲間が生息しています。 ネズミという名前がついているのに、モグラの仲間というのがややこしいですが、ここでは正確にモグラとお伝えしておきます。 カワネズミは、体調10cmほどの小さなモグラで、水生昆虫やヒル、ミミズ、サワガニが主な食べ物です。 そのため、釣りをしていると川を泳いでいるカワネズミに遭遇する場合があります。 釣り人にとっては、カワネズミがイワナを追い払ってしまうため厄介な存在です。 ですので、それほど出会いたい存在ではありません。 しかし、大きく育ったイワナにとっては、カワネズミは絶好の餌のようで、食べてしまうことがあるようです

釣り上げた大きなイワナのお腹からは、真っ黒な鳥の羽根が出てくる場合があります。 これは、カワネズミと同じく水辺で生活する「カワガラス」のもので、水中を泳いでいる最中に、大きなイワナに食べられてしまったものと考えられます。 カワガラスは、カラスと名が付いていますが、実際にはスズメの仲間です。 カワガラスは普段、水生昆虫やサワガニなどを主に食べているため、水中に潜ることも多く、大イワナに狙われてしまうのでしょう。 ヘビやカワネズミ、そしてカワガラスと水中にやってくる生き物なら、何でも襲ってしまう大イワナの食欲には恐ろしさを感じてしまいますね。

渓流魚の食事はバラエティ豊か

渓流魚の食の多様さには、驚かされるものがあったのではないでしょうか? 渓流魚は食欲旺盛で、お腹がパンパンになっていても、まだ餌を食べようとするほどです。 嵐で川が増水した後は、餌と間違えて食べてしまった木の枝が大量に胃の中から出てくる場合もあったりと、渓流魚の食欲はとても強いようです。 厳しい自然の中では、食べられるときに食べておかないと生き残ってはいけないのかもしれませんね。 渓流魚の中でも、特にイワナはあらゆるものを食べているので、泳いでいるイワナを観察していると新しい発見があるかも? 今回紹介した、渓流魚たちの餌となる生き物たちをじっくりと観察すると、釣りのヒントになるかもしれませんよ?

渓流魚釣りに出掛ける前に

渓流釣りをする時には、基本的に遊漁券の購入が必要です。 行きたい川が決まったら、「川の名前」と「漁協」で検索、どこの漁協が遊漁券の販売を管轄しているか確認しましょう。 漁協によっては つりチケ で遊漁券をWEB販売しているところもあり、パソコンやスマホからその日のうちに購入して利用することができます。 遊漁券を事前に準備しておけば、販売所が開いていない早朝でも、販売所まで遠い山奥の釣りスポットでも、気軽に釣りを楽しめるのでおすすめです。

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