石垣りん「太陽のほとり」
石垣りんさんの「太陽のほとり」という詩を紹介いたします。新年の光が満ちあふれるような、清々しい詩です。太陽のほとり太陽天に掘られた 光の井戸。私たち宇宙の片隅で 輪になってたったひとつの 井戸を囲んで暮らします。世界中 どこにいても太陽のほ...
太陽のほとり
太陽 天に掘られた 光の井戸。
私たち 宇宙の片隅で 輪になって たったひとつの 井戸を囲んで 暮らします。
世界中 どこにいても 太陽のほとり。
みんな いちにち まいにち 汲み上げる 深い空の底から 長い歴史の奥から 汲んでも 汲んでも 光 天の井戸。
(日本の里には 元日に 若水を汲む という 美しい言葉が ありました)
昔ながらの つるべの音が 聞こえます。
胸に手を当てて 聞きましょう 生きている いのちの鼓動 若水を汲み上げる その音を。
新年の光 満ち あふれる 朝です。
石垣りん「太陽のほとり」
太陽を天の井戸に喩えているのが、まず新鮮ですね。
それから、私たちが世界中のどこにいても、太陽のほとりで暮らしているという発想も素敵です。
さらに、この詩の素晴らしいところは、私たちの胸にも、太陽と同じいのちが満ちあふれているところ。
胸に手を当てて 聞きましょう 生きている いのちの鼓動 若水を汲み上げる その音を。
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