分列行進曲でおなじみ「抜刀隊」を解説。歌詞,現代語訳,意味など【世界の軍歌シリーズ】
分列行進曲でおなじみ「抜刀隊」を解説。歌詞,現代語訳,意味など【世界の軍歌シリーズ】

分列行進曲でおなじみ「抜刀隊」を解説。歌詞,現代語訳,意味など【世界の軍歌シリーズ】

どうもこけけんです! 以前書いた「【世界の軍歌シリーズ】海ゆかば」の記事が意外と好評だったので、今回はその第二弾です。

準国歌ともいわれた「海ゆかば」を解説。歌詞,現代語訳,意味など【世界の軍歌シリーズ】 「世界の軍歌シリーズ」第一弾は、日本の準国歌ともいわれた「海ゆかば」を解説します。 https://kokeken.com/bat.

陸軍分列行進曲などでも有名な軍歌、「抜刀隊」を解説していきます!

どんな曲?

この抜刀隊という部隊は警視隊(今で言う警察)の中から選抜された部隊で、軍の部隊ではありません。 つまりこの曲は軍のための曲ではなく、警察のための曲なんです。

他の有名な 軍 歌と同じように扱われることが多いこの曲ですが、 曲の作られた経緯を見ると、少し異質なものと言えるでしょう。

当時の日本人にとっては歌いづらかった!? 「抜刀隊」と「陸軍分列行進曲」の違いは?

陸軍分列行進曲は、 シャルル・ルルー が、 当時の兵部省の依頼で作りました。

今では陸上自衛隊定番の行進曲になっているほか、 各地の警察でも行進曲として利用されています。 もともと警察のための曲ですしねー。

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歌詞&現代語訳&ポイント

ポイントでは私の考察を述べさせていただきます。 個人の考えなので必ずしも正しいとは言えません、参考程度にご覧ください。

1番

我は官軍我敵は 天地容れざる朝敵ぞ

敵の大將たる者は 古今無雙の英雄で

之に從ふ 兵 つはもの は 共に慓悍决死の士

鬼神に恥ぬ勇あるも 天の許さぬ叛逆を

起しゝ者は昔より 榮えし例あらざるぞ

【★】敵の亡ぶる夫迄は 進めや進め諸共に

【★】玉ちる劔拔き連れて 死ぬる覺悟で進むべし

2番

皇國の風と武士の 其身を護る靈の

維新このかた廢れたる 日本刀の今更に

又世に出づる身の譽 敵も身方も諸共に

刃の下に死ぬべきぞ 大和魂ある者の

死ぬべき時は今なるぞ 人に後れて恥かくな

【★】

3番

前を望めば劔なり 右も左りも皆劔

劔の山に登らんは 未來の事と聞きつるに

此世に於てまのあたり 劔の山に登るのも

我身のなせる罪業を 滅す爲にあらずして

賊を征討するが爲 劔の山もなんのその

【★】

4番

劔の光ひらめくは 雲間に見ゆる稻妻か

四方に打出す砲聲は 天に轟く雷か

敵の刃に伏す者や 丸に碎けて玉の緒の

絶えて墓なく失する身の 屍は積みて山をなし

其血は流れて川をなす 死地に入るのも君が爲

【★】

5番

彈丸雨飛の間にも 二つなき身を惜まずに

進む我身は野嵐に 吹かれて消ゆる白露の

墓なき最期とぐるとも 忠義の爲に死ぬる身の

死 しに て甲斐あるものならば 死ぬるも更に怨なし

我と思はん人たちは 一歩も後へ引くなかれ

【★】

「国のため、大切な人を守るためなら、一つしかない命も惜しまない。死んだとしても 意味 がある。」と歌っています。

では、 「 意味 」 とは具体的になんなのでしょうか?その答えは6番の歌詞に潜んでいると私は感じます。

6番

我今茲に 死 しな ん身は 君の爲なり國の爲

捨つべきものは命なり 假令ひ屍は朽ちぬとも

忠義の爲に捨る身の 名は芳しく後の世に

永く傳へて殘るらん 武士と生れた甲斐もなく

義もなき犬と云はるゝな 卑怯者となそしられそ

【★】

つまり、 自分が命をかけて戦い、国を守ったことを、後世の人が語り継ぎ、感謝し、手を合わせてくれる。 これが5番の 「 意味 」 ではないでしょうか?

彼らはこれを信じて戦地に赴き、散っていきました。だとするなら、 彼らの死に意味をもたせる事ができるのは、今を生きる僕たちなのです。

「日本が戦に敗れたりといえども、いつの日か国民が、諸君らの勲功をたたえ、諸君らの霊に涙し黙祷を捧げる日が必ずや来るであろう。靖んじて国に殉ずるべし。」