紀伊國屋書店
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化学染料には出せない日本の伝統的な色がある。京都の染屋の当主が、朱・赤・藍・黄・黒・白・紫を求め、紅花の里、三重県伊賀市と山形県河北町を訪ね、阿波徳島の農家で藍栽培の苦労を聞き、熊野のお燈祭に参加し、正倉院の宝物を観る…。全国を旅するなかで、染色と色の知識が存分に語られる、味わい深い自然派エッセイ。

著者は美術工芸の出版社・紫紅社の創立者。また、京都の「染司よしおか」の五代目。染色や意匠に関する著作が多い。 本書は、紅花、藍、刈安、紫草、ラックなど日本で伝統的に染色に使われてきたものを訪ね歩いたエッセイ集だ。 紅花なら産地の山形はもちろん、伊賀での栽培を復活させたり、紅花で染めた甲冑を見に行ったり。色というものを切り口にすると、こんなにもいろいろ見えてくるのかと感心させられた。 ラックカイガラムシの移入のため、ウチワサボテンを育てる計画が江戸期にあったとは知らなかった。 2019/12/25

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