核染色で使うDAPIとヘキスト(Hoechst)の違いを説明できますか?
生命科学系の実験で必ずと言って良いほどやるのが、細胞の染色です。細胞を染色するときに必ず行う核の染色。 核の染色でよく使われるのはDAPIやHoechstですが、その違いをあなたは説明できますか? 核
生命科学系の実験で、細胞の中の細かい構造体を見たいときには蛍光プローブを使って観察することが一般的になっています。 蛍光プローブが発する蛍光を観察する方法として、「蛍光顕微鏡」を使う場合と「共焦点レーザー顕微鏡」を使う場合があります。 「蛍光顕微鏡」は細胞を観察するような倒立型位相差顕微鏡に付属して.
DAPIを使った固定細胞の核染色これはAlexa試薬などと蛍光波長が離れているため、免疫染色などの共染色にもよく用いられます。
DAPIストックの作製(1 mg/mL) (水に溶解する) ↓ 0.1 μg/mLになるようにPBS(-)で希釈(1/10000倍希釈) ↓ 二次抗体染色後・ブロッキング後の固定細胞に加える ↓ 室温で5分程度incubate ↓ DAPI染色液を除去 ↓ 蛍光観察ヘキスト(Hoechst)染色
Hoechst33342、Hoechst34580は類似した励起ー蛍光スペクトルを持っている。(励起波長:350 nm程度、蛍光波長:461 nm)
細胞透過性が強いので生細胞の核を染色によく用いられる。
Hoechstを使った生細胞の核染色 Hoechstストックの作製(10 mg/mL) (水への溶解度が低いので超音波処理をして溶解) ↓ 5 μg/mL(0.1-12 μg/mLの濃度幅で使われる)になるようにPBS(-)で希釈(1/2000倍希釈)(培養液で希釈すると蛍光が弱くなるので注意が必要) ↓ 培養皿の培養液を除去する ↓ Hoechst染色液をdishに加える ↓ 37℃で10分程度incubate ↓ ヘキスト染色液を除去し、PBS(-)で3回wash ↓ 蛍光観察
HoechstとBrdUを使った細胞周期の観察 BrdUとは?DAPIとHoechstの違い まとめ
- (類似点1) DNAの副溝のATリッチな部分に結合して蛍光を発する
- (類似点2) 励起波長が350 nm程度、蛍光波長が460 nm程度の青い蛍光を発する
- (相違点1) 細胞膜の透過度がHoechstの方が高い。 DAPIは固定細胞染色、Hoechstは生細胞染色に用いられることが多い
- (相違点2) 毒性はHoechstの方が低いとされている。
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