【図解】科学的に正しい剪定のやり方を苗木屋が伝授。ここから切るのはNG!熟練者でも陥る「もったいない剪定」とは?
【図解】科学的に正しい剪定のやり方を苗木屋が伝授。ここから切るのはNG!熟練者でも陥る「もったいない剪定」とは?

【図解】科学的に正しい剪定のやり方を苗木屋が伝授。ここから切るのはNG!熟練者でも陥る「もったいない剪定」とは?

果樹栽培の現場では、肥培管理やかん水、土作り、摘果といった技術が年々洗練され、果実の品質も確実に向上してきた。一方で、全国各地の園地を回る仕事をしている筆者が疑問視するのが「剪定」である。経験年数の長短に関わらず、剪定が感覚的に行われ、枝の

図11では、正しい切断ラインを黒線で示している。この切断ラインは、以下の手順で論理的に導き出すことができる。 ①切り落とす枝の中心線を基準として、地面に対して垂直な線をイメージする(赤線) ②ブランチバークリッジを巻き込まないように、幹側から垂直な線を引く(赤線) ③二つの線の二等分線が、適切な切断ラインとなる(黒線) この位置で切ることで、ブランチカラーを傷つけることなく、かつ枝の切り残しを防ぐことができる。 この切断位置を意識するだけで、カルスの形成速度と均一性は大きく変わる。切断面の周囲からバランスよくカルスが盛り上がり、結果として傷口が短期間で閉じやすくなる。逆に、この位置を外してしまうと、どれだけ丁寧に切ったとしても、修復反応は十分に引き出されない[1]。

太い枝は数回に分けて切ろう!!

カルスができるまでの防衛反応

剪定後に形成されるカルスは、単に傷がふさがっている状態を示すものではない。それは、樹木が自らの体を守るために行う、高度な防衛反応の結果である。この考え方を体系的に整理したのが、樹木生理学者である Alex L. Shigo 博士が提唱した「CODIT(Compartmentalization of Decay in Trees)」モデルである[2]。

CODITモデルの4つの壁について 壁1:傷の上下方向に形成 壁2:半径方向に形成 壁3:中心から外側へと区切るような方向に形成 壁4:傷を周囲から包み込むように形成

枯れ枝は百害あって一利なし

まとめ

参考文献 [1] 木下透, 名人庭師のCODIT理論で基本が身につく!剪定「コツ」の教科書(講談社) [2] Shigo, A. L., & Marx, H. G. (1977). Compartmentalization of Decay in Trees. Agriculture Information Bulletin No. 405. Washington, DC: U.S. Department of Agriculture, Forest Service.

けんゆー (上原賢祐)

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