京都で育まれた喫茶文化を「暮らしの止まり木」に。/喫茶マドラグ(京都府)
『京都で育まれた喫茶文化を「暮らしの止まり木」に。/喫茶マドラグ(京都府)』の情報をご紹介!
山﨑さん:大きなことは考えていません。ただ続けていけたらいいですね。喫茶店なので、大きくしようとも小さくしようとも思っていません。うちの会社は大きくなって関西で5店舗(三条京阪の「喫茶ガボール」、「藤井大丸店」、「神戸大丸店」、「大丸須磨店」)やっていますが、ここの本店に関しては、僕ができる範囲でここに立って、対応しています。自分のお店である以上、そこは大切にしなければという思いがあります。本店に行って、誰がやっている店なのか分からないのは、違うと思うんですね。テレビで見た人が作ってないやん、と思われたくありませんから。僕がここで真面目に作っているだけで、お店の価値が維持できると思っています。
山﨑さん:「カフェ」は、例えば音楽や、北欧のインテリア、といったコンセプトを文化として発信して、それに共感した人がお店に来てくれます。一方「喫茶店」は、どんな局面であっても、どんな気分であっても入れるお店であるものだと思うんです。お腹が減っていても、友だちと話がしたくても、1人でスマホが見たくても、コーヒー一杯だけ飲みたくても入れるのが、僕が思う「喫茶の懐」。「カフェはピッチャー」なら「喫茶店はキャッチャー」です。喫茶店は「暮らしの中の止まり木」のような存在であるべきと思っています。その止まり木の大きさができるだけ大きくて、安定していればいいですよね。
京都の中心・烏丸御池近く、一歩入れば静かな小路
山﨑さん:烏丸から西、御池から北のエリアは落ち着いた雰囲気の印象ですね。ここは、住宅街と着物の問屋街です。
山﨑さん:近所に配達もしますし、町内会の活動にも参加しています。近所の方もお店に食べに来たり、持ちかえったり、よく利用してくださっています。お店同士の交流もありますよ。
山﨑さん: はい、本名です。実家が福井県で海産物の問屋をやっていまして、「三四郎」は屋号なんです。20歳で襲名し、当主になりましたので「三四郎」がついています。名前を継承して、お店やメニューを継承しているので、今までのものを次の時代に残していく担い手のように言われることがあるんですが、自分自身はそんな高尚な思いはまったくありません。全てがたまたまです(笑)。