【センメルヴェイス反射とは?】起こる原因と具体例を分かりやすく解説
センメルヴェイス反射について、要点を分かりやすく解説します。センメルヴェイス反射が、なぜ起こるのか?言葉の由来は?実際の具体例は?などを簡潔に説明します。
参考文献:A. H. Adriaanse, et al., Semmelweis: the combat against puerperal fever, European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology, 90 (2000) 153–158.
センメルヴェイス反射を起こす原因とは?
センメルヴェイス反射が起きる原因は2つあると考えられています。それは、信念固執(Belief Perseverance)と錯誤相関(Illusionary Correlation)です。
参考文献:V. K. Gupta, et al., Semmelweis Reflex: An Age-Old Prejudice, World Neurosurgery, 136 (2020) 119-125.
原因①:信念固執 (Belief Perseverance)センメルヴェイス反射は、こういった「自分の信念に固執する性質」が原因の一つであると考えられています。センメルヴェイスが勤めていた病院の上層部でも、「病気を治す職業である医師が、病原体を媒介させているはずがない」という固執した信念がありました。
原因②:錯誤相関 (Illusionary Correlation)錯誤相関とは、認知バイアスの一つで「関係のない2つの事柄に関連性がある」と思い込んでしまう心理現象です。例えば、
- 「私が傘を忘れたときに限って、いつも雨が降るんだよな~」
- 「東大生ってみんな理屈っぽい」
センメルヴェイス反射の具体例は?
コロナ禍における欧米人のマスク着用拒否また、マスクをしていない欧米人は、「なぜあんな無意味なことをしているんだ」と、マスクをしている日本人をバカにしていました。
「抱き癖がつくから赤ちゃんの抱っこはやめなさい」という風潮 練習中の水分補給の禁止 新しい学説への反発- 天動説が当たり前の時代に地動説を説いたガリレオ・ガリレイ
- 当時広く受け入れられていたダーウィンが提唱した「種の起源」に反する新たな遺伝子の法則「メンデルの法則」を発表したグレゴール・ヨハン・メンデル
- 相対性理論を発表したことにより当時の一部の物理学者から反発を受けたアルベルト・アインシュタイン
どうすればセンメルヴェイス反射を回避できる?
- 現在普及している考えを否定するのではなく、自分の新しい考えを信頼してくれるような説明の仕方をする。
- 反対意見の立場に立って、もう一度自分のアイデアを考えてみる。
- 反対意見を持つ人たちの疑問に丁寧に答える。
まとめ
本記事では、センメルヴェイス反射についてご紹介しました。簡単にまとめると、【センメルヴェイス反射とは?】今までの考えに固執し、それに反する新しい考えを拒絶する行動傾向です。【センメルヴェイス反射の由来は?】当時の医学界で「手洗い」の有用性を否定されたハンガリー人医師「イグナーツ・ヒュレプ・センメルヴェイス」が語源となっています。【センメルヴェイス反射を起こす原因は?】信念固執と錯誤相関が関係していると考えられています。【センメルヴェイス反射の具体例は?】コロナ禍における欧米人のマスク着用拒否や「抱き癖がつくから赤ちゃんの抱っこはやめなさい」という風潮、一昔前の練習中の水分補給の禁止などの例があります。【どうすれば避けられるのか?】相手の否定ではなく、自分の意見の信頼を得られるような説明をしたり、自分の意見を客観的に考えてみたりすることで、センメルヴェイス反射を避けられる可能性が上がります。