防火区画の扉の種類(防火設備や特定防火設備、常閉と随閉の違いについて解説)
防火区画の扉の種類(防火設備や特定防火設備、常閉と随閉の違いについて解説)

防火区画の扉の種類(防火設備や特定防火設備、常閉と随閉の違いについて解説)

告示2564号の解説 告示2564号に適合する要件は以下の通りです。 告示2563号に適合している事 防火戸の

常時閉鎖若しくは作動をした状態にあるか、又は随時閉鎖若しくは作動をできるものであること。

閉鎖又は作動をするに際して、当該特定防火設備又は防火設備の周囲の人の安全を確保することができるものであること。

居室から地上に通ずる主たる廊下、階段その他の通路の通行の用に供する部分に設けるものにあっては、閉鎖又は作動をした状態において避難上支障がないものであること。

常時閉鎖又は作動をした状態にあるもの以外のものにあっては、火災により煙が発生した場合又は火災により温度が急激に上昇した場合のいずれかの場合に、自動的に閉鎖又は作動をするものであること。

第1項第二号 、 第10 項 若しくは 前項 の規定による区画に用いる 特定防火設備 、 第10 項 、 第11 項 若しくは 第12 項本文 の規定による区画に用いる法第2条第九号の二ロに規定する 防火設備 、同項ただし書の規定による区画に用いる10 分間防火設備又は第13 項の規定による区画に用いる戸

次に掲げる要件を満たすものとして、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたもの

前号イからハまでに掲げる要件を満たしているものであること。

避難上及び防火上支障のない遮煙性能を有し、かつ、常時閉鎖又は作動をした状態にあるもの以外のものにあっては、火災により煙が発生した場合に自動的に閉鎖又は作動をするものであること。

建築基準法法令集 2025年版(令和7年版)より抜粋 防火区画の扉の種類は6種類
  • 一号扉の特定防火設備
  • 一号扉の防火設備
  • 二号扉の特定防火設備
  • 二号扉の防火設備
  • 二号扉の10分間防火設備
  • 二号扉の戸
一号扉、二号扉って何?
  • 一号扉 令112条19項 一号 のイ~二の要件を満たすもの(告示2563号)
  • 二号扉 令112条19項 二号 のイ、ロの要件を満たすもの(告示2564号)
防火設備の分類 防火設備の種類性能告示認定特定防火設備1時間の遮炎性能第1369号EA-〇〇〇〇防火設備20分間の遮炎性能第1360号EB-〇〇〇〇10分間防火設備10分間の遮炎性能第198号 戸障子、ふすまなどでないもの 分かりにくい表現をかみ砕くと
  • 常時閉鎖・・・人が通行するときだけ開き、手を離すとドアクローザーなどにより自動的に閉まる防火戸のこと
  • 随時閉鎖・・・普段は開いていて火災時に感知器の信号を受信し、自動的に閉まる防火戸のこと
  • 作動をした状態、作動をできるもの・・・ドレンチャーのこと
  • 火災により煙が発生した場合・・・煙感知器による随時閉鎖
  • 温度が急激に上昇した場合・・・熱感知器による随時閉鎖

面積区画、高層区画、竪穴区画、異種用途区画の防火戸等の性能

扉の種類防火区画の種類一号扉の特定防火設備1項 面積区画(1500㎡)4項 面積区画(500㎡)5項 面積区画(1000㎡)8、9、10項 高層区画(100㎡を超える区画とする場合)一号扉の防火設備7、10項 高層区画(100㎡以内の区画とする場合)二号扉の特定防火設備1項二号 面積区画(階段で免除される部分との区画)18項 異種用途区画二号扉の防火設備11項 竪穴区画12項 竪穴区画(小規模な病院、診療所、児童福祉施設等でスプリンクラーなし)二号扉の10分間防火設備12項 竪穴区画(小規模な病院、診療所、児童福祉施設等でスプリンクラーあり)二号扉の戸13項 竪穴区画(小規模なホテル、旅館、下宿、共同住宅、寄宿舎)

告示2563号の解説

告示2563号に適合する要件は以下の通りです。

常時閉鎖式の構造
  • 扉の面積は3㎡以内である事
  • 直接手で開く事ができ、自動的に閉鎖するもの
  • EV扉の場合、人の出入り後20秒以内に閉鎖するもの
  • 扉の閉鎖速度は一定以下である事
  • 扉の重量は15㎏以下である事
随時閉鎖式の構造
  • 扉の閉鎖速度は一定以下である事
  • 扉の重量は15㎏以下である事
  • 避難経路上にある場合は子扉を設ける事
  • 子扉は直接手で開く事ができ、自動的に閉鎖するもので幅75cm以上、高さ1.8m以上、床面からの高さ15cm以下
  • 一定の性能の感知器を設ける事

まずは法令集のサイズをチェック 今年の法令集は買い? 当然毎年買い替えて最新の法令集を使う事が望ましいですが、2~3年に1度法令集を買い替えるという方も多いかと思います。 今年は買い替えるべきか? ポ .

告示2564号の解説

  • 告示2563号に適合している事
  • 防火戸の枠が相じゃくり、定規縁、戸当りなどにより隙間を生じない構造である事
  • 幅が5m以内(防火戸併設は8m以内)のシャッターにあっては遮煙性能試験に合格したもの(CAS認定)
相じゃくり、定規縁、戸当りとは? 相じゃくり 定規縁 戸当り

防火区画以外で令112条第19項の防火戸等が準用されるもの

扉の種類準用される条文一号扉の特定防火設備第115条の2 1項六号(卸売市場の上家などの防火壁免除に関する火気使用室との区画)令129条の13の2 1項三号(非常用昇降機設置免除の100㎡区画) 一号扉の防火設備-二号扉の特定防火設備令128条の3 3項(地下街の各構えの区画)令145条 (道路内の建築制限)二号扉の防火設備令121条 4項 (2直免除の特定階との区画) 令123条 1項六号 (屋内避難階段の出入口) 令123条 2項二号 (屋外避難階段の出入口) 令126条の2 2項一号 (既存建物の排煙の規定を不遡及とするための区画)令128条の5 4項 (内装制限緩和の区画)令128条の6 1項 (区画避難検証法の区画)

防火区画の扉の種類についてのケーススタディ

面積区画に必要な扉の性能は? 竪穴区画に必要な扉の性能は? 面積区画と竪穴区画を兼ねる扉の性能は?

面積区画の扉は一号扉の特定防火設備、竪穴区画の扉は二号扉の防火設備なので 性能の高い方を優先します。

常時閉鎖式又は随時閉鎖式で遮煙性能付き(告示2564号)の特定防火設備(告示1369号)の防火戸で区画が必要です。

防火区画の扉の種類についての法改正遍歴、既存不適格について

昭和49年1月1日施行 平成12年6月1日施行 令和元年6月25日施行 既存不適格について 関連記事 準延焼防止建築物とはどういうものか?と竪穴区画が不要な理由を解説

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このサイトの管理者。確認検査機関で10年以上、3000件以上の意匠審査を行ってきた経験を活かし、建築基準法の読み解き方、確認申請の情報などを分かりやすく解説します。 ▼保有資格 ・一級建築士 ・建築基準適合判定資格者 ・省エネ適合判定員