宮武外骨は「滑稽新聞」に風刺記事・戯作を書き、筆禍事件もある反骨精神の奇人
宮武外骨は「滑稽新聞」に風刺記事・戯作を書き、筆禍事件もある反骨精神の奇人

宮武外骨は「滑稽新聞」に風刺記事・戯作を書き、筆禍事件もある反骨精神の奇人

1.宮武外骨とは宮武外骨(みやたけがいこつ)(本名も同じ)(1867年~1955年)は、明治・大正・昭和期のジャーナリストで世相風俗研究家・新聞史研究家でもあります。なお晩年には「外骨」の読みを「とぼね」に改めています。彼は政治家や官僚、行

関東大震災(1923年)後は、明治の新聞・雑誌の保存収集の必要性に着目。1924年吉野作造・尾佐竹猛らと「明治文化研究会」を組織し、明治文化の研究に全力を傾けるとともに、博報堂の瀬木博尚(1852年~1939年)の援助を得て1927年、 東京帝国大学に「明治新聞雑誌文庫」を設置 、彼は 同文庫事務主任(東京帝国大学嘱託) となり、明治の新聞・雑誌の収集充実に努めました。在任中に所蔵目録《東天紅》や《公私月報》を発行しています。

なお彼は終戦後も、GHQによる検閲や発禁処分を度々受け、「何が言論の自由か」と 言論の規制を敷いている点では戦前の日本政府とGHQは大して差が無いことを批判 しました。

1949年に東京大学(1947年東京帝国大学より改称、1949年より新制東京大学)を退職、1955年7月30日に文京区駒込追分町の自宅で老衰により死去しました。享年88。

彼はまた 「見世物絵」の研究 もしています。

彼は1901年、 日本初の浮世絵雑誌 として知られる 『此花(このはな)』 を、大阪の雅俗文庫(江戸堀南四丁目・外骨宅)で創刊しました。それは、明治後半から起こった浮世絵再評価の気運のなかで発刊された、意欲的な雑誌でした。

まるでレオナルドダビンチや天才平賀源内をはるかに凌駕した表現、パロディの大天才、大奇人、大変人です。

滑稽新聞 』とは、1901年1月25日に宮武外骨が大阪で発行した雑誌型(A4判通常20ページ)の 権力風刺新聞(月2回刊) です。

時事批評だけでなく下世話な世相の話題まで扱い現代の週刊誌に相当する内容 でした。彼の記事は巧みに仕込まれた毒とパロディー精神に富み、さらに挿絵も腕の良い職人の手になるもので一般大衆に人気を博しました。

強者を挫いて弱者を扶け、悪者に反抗して善者の味方になる 〉の 発行趣旨 のもと、 権威をふり回す官吏・検察官・検事・裁判官・政治家・僧侶・悪徳商人・悪徳新聞に筆誅 (ひつちゆう) を加え、 詐欺広告やゆすりを告発 するなど痛烈過激の記事を風刺画入りで満載したため、庶民の人気を集め、最盛期には8万部を発行しました。

しかしたびたび筆禍にあって関係者の入獄や罰金刑を繰り返し受けたため、1908年に廃刊( 発行禁止命令に先んじて自殺廃刊 )しました。

その『滑稽新聞』の最盛期に突然、外骨は廃刊してしまいます。長年なめてきた警察、裁判の不正やいい加減さに堪忍袋の緒を切らし、1908年6月、「法律廃止論」(165号、同月20日)を書きました。 「今日の社会は巧に悪事をする者が勝利を得るのであつて、いわゆる法律は強者の利器、悪い奴が法網を潜って、逆まに善人を迫害するのである。法律はあれども無きに等しい」

1904年2月、日露戦争が勃発します。出版物へのきびしい検閲制度が一層厳重になり、特に日露戦争では報道禁止、発禁、発行されても 伏字だらけ で国民は何が書かれているのかサッパリわけのわからない状態となりました。これを逆手にとって 外骨は次のような「伏字だらけの記事」でからかいました。

是は○○つまり○○○当局者の○○○○○尻の○○穴の○○狭い○はなしで度胸が○○○無さ○○○過ぎる○○○○様○○○○だ (同新聞第69号、明治37年3月23日付) 開戦後の約1ヵ月後に掲載されましたが、 ○○を飛ばして読めばいいだけ の簡単なことですが、何やら秘密めいています。 (2)常識破りの「正月への攻撃」

・学者とか識者とかいわれる人々でも、あわてると 謬見 びゅうけん 誤認を免れない、まして凡夫俗人においてをやである。

共有:
  • X で共有 (新しいウィンドウで開きます) X
  • Facebook で共有 (新しいウィンドウで開きます) Facebook
関連

関連記事

盗作疑惑騒動や盗作・盗用訴訟のあった有名作家は立松和平さんと山崎豊子さん The secret behind Universal Studios Japan’s “V-shaped recovery in popularity”

<prologue> I started a blog called "The Baby Boomer Generation'.

俳聖・松尾芭蕉を批判した勇気ある上田秋成・正岡子規・芥川龍之介・嵐山光三郎 ホトトギス派以外の俳人(その7)金子兜太:戦争の悲惨さや社会問題を題材にした自由な句風 どくとるマンボウこと北杜夫は株で大損して自己破産するなど波乱万丈の生涯! 「人間の運命」の著者・芹沢光治良とは?また彼の「義兄弟」の百武源吾とは? 夏の季語(その1)芒種・若夏・半夏生・喜雨・五月闇・油照・田水沸く・麨・籠枕・釣忍 秋の季語(その2)木犀・芙蓉・桜紅葉・紫苑・白露・雨月・秋扇・菊人形 「マイウェイ」はポール・アンカがフランク・シナトラの人生をイメージして作詞した! 心地よいCM・癒されるCMにはアルファ波や1/fのゆらぎが含まれている!?

コメントをどうぞ コメントをキャンセル

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

プロフィール 最近の投稿
  • The Story of a Sad Emperor (Part 2): Emperor Reizei abdicated after two years due to his eccentric behavior and poor health
  • The story of a disappointing emperor (part 1). What was the eccentric and lecherous behavior of Emperor Kazan, who abdicated after only two years due to a conspiracy?
  • The introduction to the Louvre Museum on “Sunday Art Museum” was as refreshing as a rain shower in a drought!
  • You can see fireflies at Settsukyo Gorge in Takatsuki City. Children will love it. Perfect for families!
  • The amendment to the Container Recycling Law, which imposes a burden on the public by making all plastic bags chargeable, has many problems!
最近のコメント
  • 今こそ「天皇家の存続」より「天皇制廃止」の検討をすべき時期 に 元日中戦争兵士の子孫 より
  • プレバトの梅沢富美男のボツ俳句に夏井先生の添削を付けた本を出してほしい! に 匿名 より
  • 今こそ「天皇家の存続」より「天皇制廃止」の検討をすべき時期 に 白須 実 より
  • 「日本人アスリート」差別の「ルール改定」の横行 に は より
  • ガダルカナル島の戦いとは?なぜ精鋭部隊は全滅したのか? に 上村知代 より